アウトドアゆったりと 碁石海岸キャンプ場 GW期間2年ぶりに開設(別写真あり)

▲ 一緒にテントを張るなどして楽しんでいた松田さん親子

 大船渡市末崎町の碁石海岸キャンプ場は1日、県内を中心に約10組の利用客が訪れ、にぎわいが生まれた。新型コロナウイルスの影響で昨年の同時期は開設を見送ったため、ゴールデンウイーク(GW)期間中としては2年ぶりに家族連れらの和やかな光景が戻った。9日(日)まで利用できる。
 同キャンプ場は昭和53年に開設。東日本大震災後、環境省策定の「グリーン復興ビジョン」に基づき再整備され、平成26年にリニューアルオープンした。市観光物産協会が管理運営を担っている。
 本来、通常開設は7~10月だが、4月から5月にかけても対応。本年度はゴールデンウイーク初日の4月29日から受け付けたが、悪天候もあって同日と30日は数組程度にとどまった。5連休が始まった1日は、親子でキャンプを楽しむ姿が目立った。
 花巻市から家族4人で訪れた松田征悟さん(41)は、陸前高田市の津波伝承館に立ち寄った後にチェックイン。子どもたちと一緒に力を合わせてテントを張り、和やかなひとときを過ごした。
 松田さんは「碁石は初めて。近場で楽しもうと考えていたし、碁石では利用スペースを間引いて間隔を確保していると聞いたので予約した。子どもたちには海岸沿いを歩かせたい」と笑顔。息子で宮野目小5年の晴輝君(10)は「虫を探したり、バーベキューではいろいろ食べたい」と話していた。
 大型連休中は新型コロナウイルス感染防止のため、オートサイトの貸出数は半数の9サイト程度で、隣り合うサイトの利用や、サイト指定は受け付けない。フリーサイト利用者は、密にならないよう隣り合う間隔をあけての利用とし、15張程度となる。
 チェックイン受け付け前に、利用者全員の検温を行う。キャンプ場利用者から受け取るごみは「燃えるごみ、生ごみ、段ボール、発泡スチロール」のみ。
 宿泊利用などの予約は碁石海岸インフォメーションセンター(℡29・2359)で対応。期間中、5日(水)~7日(金)と、9日は比較的空いているという。