洞内の〝冒険〟楽しむ 親子連れなど多数来場 上有住・ 滝観洞であすまで「滝に鯉(恋)まつり」

▲ 連日の雨で水量が増した天の岩戸の滝。迫力ある光景が観光客を魅了している

 住田町上有住の滝観洞で3日、大型連休恒例のイベント「滝に鯉(恋)まつり」が始まった。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったため、2年ぶりの開催。初日の午前はあいにくの雨となったが、県内を中心に親子連れなど多数が来場し、神秘的な鍾乳洞内での〝冒険〟を楽しんだ。まつりは5日(水・祝)まで。

 全長3635㍍、高低差115㍍にも及び、国内屈指の鍾乳洞として知られる滝観洞。観光洞部にはライトアップされた鍾乳石が輝き、ダイナミックな造形の岩肌や地下水などによる神秘的な光景が続く。洞口から約880㍍地点には高さ約60㍍に及ぶドーム型の空間があり、その天井部の裂け目から落差29㍍の「天の岩戸の滝」が注ぐ。
 まつりは大型連休に合わせた恒例イベントで、滝観洞観光センターが主催。昨年は新型ウイルスの影響で中止したが、今年は感染対策を講じたうえで実施している。
 この日は、県内への帰省客など多くの親子連れが入洞。連休初日から降り続いた雨によって水量を増した滝が圧巻の光景を演出し、最奥部に到着した観光客たちは迫力ある滝の姿とごう音に歓声を上げていた。
 まつりは4日、5日も午前8時30分から午後3時(入洞は午後4時まで受け付け)まで。各日先着50人を対象とした抽選会が行われるほか、イワナの塩焼きも販売される。名物の滝流しそばは、午前10時30分ごろから午後3時まで営業している。
 イベント最終日となる『子どもの日』の5日は、小学生以下の入洞料が無料となる。
 同日は午前9時~午後3時に渓流釣り(時間制)も予定。料金は500円(竿、えさ代込み)。小学生以下は保護者の同伴が必要。実施の有無は、天候と川の水量を見ながら判断する。
 また、同日午前10時~正午、午後1時~3時には人気似顔絵師の三浦のろ子さんによる似顔絵コーナーも開設され、午前、午後とも先着10組を受け付ける。
 同センターを運営する住田観光開発㈱の千葉孝文取締役は「コロナ対策を万全にしてお迎えしている。雨の後ということで滝も見応えのある状態になっているので、ぜひ〝冒険〟に来ていただければ」と話している。
 主催者側では、マスク着用や手洗い、手指消毒など、感染対策への協力を呼びかけている。
 イベントに関する問い合わせは、同センター(℡48・2756)まで。