新型コロナウイルス/高齢者施設 まずは職員から ワクチン先行接種始まる 7施設対象 6月中完了へ

▲ 高齢者施設の先行接種がスタート。松原苑では職員を対象に行い、24日の週に入所者の接種を開始する

 陸前高田市内の高齢者施設入所者、職員を対象とする新型コロナウイルスワクチンの先行接種が17日、始まった。対象の7施設約600人のうち、同日は2施設で行われ、入所者の接種スムーズ化のための流れの確認、施設の水際対策などとして、まずは職員合わせて約80人に実施した。接種完了は6月末を見込む。一方、施設入所者以外の高齢者の接種予約は17日に受け付けを開始し、個別接種が24日以降、集団接種が27日に始まる。


 この日接種が始まったのは高田町の介護老人保健施設「松原苑」、同町の特別養護老人ホーム「高寿園」。
 このうち、松原苑は運営する医療法人・勝久会のグループホーム2施設を含め、入所者、職員400人弱が対象。初日は職員約50人に1回目の接種を行った。
 竹駒町のグループホーム金山の介護福祉士・大田晶子さん(37)は「初めてなので緊張したが、全く痛みはなくあっという間に終わった。利用者に対してもスムーズに接種が進んでほしい」と願った。
 入所者の1回目接種は24日の週に行い、6月中に接種完了する計画。同苑の入澤美紀子看護部長(65)は「まだ気を緩めることはできないが、接種が進めば少し見通しを持てるのでは。貴重なワクチンなので、大切に無駄のないよう扱い、一日も早く接種が完了するよう実施していく」と気を引き締める。
 一方、高寿園は職員約30人に実施。運営法人の高寿会によると、高田町のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「ほっこり家」を含め、対象は200人弱で、1回目の接種を今月中、2回目の接種を6月中に行う。
 陸前高田市によると、市内65歳以上の高齢者は、施設入所者を除いて約7000人。医療機関による個別接種と高田町の保健福祉総合センターを会場とする集団接種で対応する計画で、17日に予約受け付けを始めた。
 個別接種を実施するのは▽松原クリニック▽希望ヶ丘病院▽鵜浦医院▽鳥羽医院▽済生会陸前高田診療所▽二又診療所▽広田診療所──の7施設。24日以降、各医院の準備が整い次第、接種を行う。
 集団接種は、6月16日までの3週間分の予約を受け付けており、市によると、予約状況は17日午後5時現在約1200人。県立高田病院や市内外の医師らの協力を受け、6月13日を除き、1日約60~120人の接種を行う。
 市は個別、集団合わせて1週間当たり約800人の接種を見込む。最大で1000人程度まで増やし、7月末までの接種完了を目指している。