新型コロナウイルス/社会体育館も会場に ワクチンの集団接種 6月5日から毎週土曜日

▲ ワクチン接種会場に追加された社会体育館

 住田町は6月5日(土)からの毎週土曜日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種を世田米の社会体育館で行う。現在の接種会場は県立大船渡病院附属住田地域診療センターで平日のみ実施しているが、よりスピーディーな接種のために会場を追加したもの。社会体育館では1日当たり200人のワクチン接種を見込んでいる。
 同町でのワクチン接種は、クラスター防止のために高齢者施設従事者と施設入所者を最優先し、今月10日から約180人を対象に開始。その後、65歳以上の高齢者、65歳未満で基礎疾患のある人、64歳以下の町民の順で実施していく。
 今月19日には一般高齢者のワクチン接種を開始。まずは五葉地区住民約160人を対象に1回目のワクチン接種が行われている。
 町のワクチン接種は現在、住田地域診療センターにおいて平日に行われているが、国では高齢者のワクチン接種について7月末までの完了を目標とする方針を公表しており、同町でもこれを受けて体制整備を進めてきた。
 6月5日からは社会体育館を会場に追加し、以降、平日は同センター、土曜日は社会体育館での接種となる。
 同町の高齢者は約2400人。ワクチンはすでに4箱(1人2回接種で4290回分)と、対象の8割以上分が確保されている。ワクチン接種は会場から遠い行政区から順に進めており、五葉地区の次は大股地区住民が対象。社会体育館の使用は、その後の上有住地区住民への1回目の接種時に始まる。
 社会体育館での接種受け付けは、密集を避けるために午前は9時〜11時の間に30分刻みで4回、午後は1時〜3時の間で午前と同様に30分ごとに4回行う。
 同町では、あらかじめ町側で接種予定日を指定する方式を取っており、現在のところ大きな混乱もなく進んでいる。
 社会体育館でも接種が始まることから、町保健福祉課の千葉英彦課長は「より短い期間でワクチンの接種を完了したい」と話している。