新型コロナウイルス/ワクチン集団接種スタート 初日は65歳以上の150人 市民体育館で実施 混乱なくスムーズに(別写真あり)

▲ 主競技場全面を使って行われた集団接種

 大船渡市による65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が26日、盛町の市民体育館で始まった。初日は約150人が接種を受け、受け付けから約20分で終了するなど、スムーズに流れた。同日は6月8日(火)~12日(土)に行う分を対象とした次回予約を「原則として80歳以上の申し込み」と年齢を区分し、電話やインターネットで受け付け。インターネットは6分で予約枠が埋まった。市では「ワクチンは全員分確保の見通しが立っている。慌てずに対応を」と呼びかけている。

 

ネット予約は6分で終了

 

 集団接種会場は、主競技場全面に設置。接種の受け付けは午後2時から行われ、30分ごとの時間指定に基づいて住民らが来場。本人だけでなく介助者同伴のほか、車いす姿も見られた。
 主競技場入り口から①番号札配布②受付③予診票確認④診察⑤接種⑥経過観察⑦接種済証交付──の流れで行われた。この日は県立大船渡病院の医師2人が診察を担当し、看護師らによる接種場所は4カ所に設けられた。経過観察は服薬をはじめ予診票などの内容に沿って、15分と30分に分けられる。
 最初に接種を受けた日頃市町在住の佐藤巧さん(79)は、午後1時ごろに来場。2時の受付開始から接種までは約5分で終わり、15分間の経過観察後も元気そうな表情を見せ、体育館を後にした。
 佐藤さんは「家族に電話で予約してもらった。流れるような会場配置になっていたので、迷うこともなかった。注射も痛みはあまり感じなかった」と話し、笑みを浮かべた。
 接種風景を見守った戸田公明市長は「スムーズに流れているという印象を持ち、ほっとした。きょうの流れ具合によって、1日あたりの接種量の調整もみえてくると思う。できれば、64歳以下の方々も早期に始められるようにしていきたい」と話していた。
 この日1回目の接種を終えた人は、6月16日(水)の同時刻に2回目を受ける。集団接種会場では今後、6月1日(火)から3日間と、5日(土)に予定。平日は約150人、5日は約480人分を計画し、予約はすでに定員に達した。
 1回目の接種を6月8日~12日に受ける分の予約は26日、インターネットと電話で受け付けた。前回混雑したことを踏まえ、今回は予約対象に年齢区分を設け「原則として80歳以上(年度末までの到達予定者も含む)」の申し込みを呼びかけた。
 インターネットでの受け付けは6分で予約枠が埋まり、前回よりも5分早く終了。電話でも多くの申し込みがあり、午後4時までには定員に達した。
 6月2日(水)午前10時からは、1回目の接種を15日(火)と17日(木)、7月7日(水)と10日(土)に行う分の予約を受け付ける。電話(22・8462、平日の午前10時~午後5時)か、インターネットによるワクチン予約サイト(https://jump.mrso.jp/032034/)で対応する。
 市は今後も、集団接種日程を追加する計画。「これまで示してきた日程だけで、高齢者は終わりということではない。慌てずに予約を」と呼びかけるほか、8月以降に行われる一般向けの接種時に受けることもできる。接種に関する問い合わせは、市の相談窓口(℡22・8061)へ。