新型コロナウイルス/高齢者ワクチン集団接種開始 初日は60人に実施 保健福祉総合センターで
令和3年5月28日付 1面
陸前高田市は27日、高田町の市保健福祉総合センターを会場に、65歳以上の市内高齢者を対象とする新型コロナウイルスワクチンの集団接種を始めた。集団接種は現時点で6月16日(水)までの3週間、約1500人分の予約が埋まっており、このうち初日は60人が1回目接種を済ませた。集団接種の予約は、6月1日(火)に受け付けを再開する。
6月1日に予約受け付け再開
27日は、午後2時から集団接種を開始し、県立高田病院の医師2人、看護師、保健師、市職員合わせて19人が対応した。同センターを全館使い、高齢者は入り口で消毒、体温測定したあと、スタッフと予診票を確認。医師による予診後、接種会場に入り接種を受けた。
接種後、経過観察のため15~30分待機したあと、2回目の接種予約を済ませた。午後4時30分の終了時まで計画通りスムーズに行われた。
広田町の長野友吉さん(81)は「注射の痛みもなくようやく受けることができ、少し安心した。感染防止のため外に出歩く機会は減っている。コロナが一日も早く収まることを願うばかりだ」と話した。
ワクチンの接種回数は1人2回。1回目の接種後、3週間の間隔をあけて2回目を接種する。
市によると、市内高齢者は約7300人。市は、高齢者施設に入所する高齢者約300人を除く約7000人について、市内医療機関7施設での個別接種と保健福祉総合センターでの集団接種を進めている。
集団接種の予約は、17日午前9時に受け付けを開始。1500人分を受け付け、18日に定員に達したため、いったん受け付けを締め切った。
6月1日は、午前9時に予約受け付けを再開する。予約方法は前回同様、市の専用コールセンター(℡0800・800・9567)への電話、もしくはインターネット(http://www.app.city.rikuzentakata.iwate.jp/vr)。市は移動困難な人のために集団接種会場まで運ぶバスの運行を検討中で、6月中旬の運行開始を見込む。
個別接種は24日以降、順次始まった。接種者数は個別・集団合わせて、1週間当たり約800人~約1000人を想定し、市は高齢者分に関し、7月末の接種完了を目指している。
市福祉部の千葉恭一部長は「医療機関のご協力をいただきながら、安全・安心に、かつできるだけ速やかに接種を進めていく」と話した。
気仙3市町では、住田町が19日、大船渡市が26日に高齢者向けの集団接種を開始した。
陸前高田市のワクチン接種に関する問い合わせは、同市の専用コールセンターへ。