新茶期待し丁寧に収穫 「気仙茶の会」が茶摘み作業(別写真あり)

▲ 茶摘み作業を楽しむ参加者

 陸前高田市の北限の茶を守る気仙茶の会(菊池司会長)は5月30日、米崎町の茶畑2カ所で新芽の収穫を行った。新型コロナウイルス感染防止のため、昨年に続き参加者を絞って実施。新茶の味に期待を膨らませながら、青空の下、和気あいあいと作業した。
 会員や地域住民ら約20人が参加。同会が借りている畑で丁寧に手摘みした。
 同町の鈴木静子さん(69)は「コロナの影響で行事が減り、久しぶりに仲良しグループで集まった。幼いときに実家にあったお茶の木を収穫していたのも思い出した。摘み取った新茶がどんな味か楽しみ」と笑顔で話した。
 収穫した茶葉は、原料で21・2㌔。同会は今後、新茶を味わうイベントを開催するほか、一部を販売することとしている。
 300年以上前から茶畑があったとされる気仙。無農薬で栽培された素朴な味と風味が好評で、かつて盛んに製茶されていたが、農家の高齢化などを背景に、次第に手入れをしない畑が増えた。
 気仙茶の会は、地域資源である気仙茶と茶文化を守ろうと、平成24年に発足。地元高校生を対象に収穫体験会を開催するなど、次世代への伝承活動にも取り組んでいる。
 菊池会長(72)は「コロナ禍の影響を受ける中で、地元の方々にボランティアとして茶摘みに参加していただきよかった。本来の規模に戻すことはまだできないが、持続させることが大事。ささやかであっても活動していきたい」と見通す。