夏を告げるカツオ到来 巻き網船が今季初水揚げ 大船渡市魚市場(別写真、動画あり)
令和3年6月9日付 7面
夏漁の本格化を告げるカツオが8日朝、大船渡市大船渡町の同市魚市場に今季初めてお目見えした。県外の巻き網船1隻が入港し、約70㌧を水揚げ。魚市場関係者が慌ただしく大きさの選別に追われるなど、活気に包まれた。
活気呼ぶ〝しま模様〟ズラリ
この日入港したのは、三重県南伊勢町の巻き網船「第三十三清勝丸」(堀内孝彦船長、386㌧)。前日にかけて銚子東沖で漁獲したカツオを中心に72㌧を水揚げした。生鮮カツオで国内トップの水揚げを誇る気仙沼魚市場が休場だったことなどから、大船渡に入ったという。
漁船から次々と岸壁に移されたカツオは、市場職員らが手際よく大きさを選別。ベルトコンベヤー上では、丸々としたしま模様の魚体が輝いたほか、カツオが入ったタンクを運ぶフォークリフトがあわただしく行き交い、市場全体に活気を呼び込んだ。
大きさは3〜1・8㌔台の中〜中小サイズなどが並んだ。この日の入札価格は1㌔250円〜133円。入札後は早速、加工場向けにトラックで運ばれたほか、市内店舗などでは「大船渡産」がお目見えした。
堀内船長(55)は「昨年はほとんど見えなかった2〜4㌔のカツオが、よく取れている。コロナの影響が早くなくなってくれれば」と話し、今後の高値での取引に期待を込めた。
選別作業にも加わった大船渡魚市場㈱の千葉隆美社長は「カツオは初夏を告げるものであり、今年も節のものを取り扱うことができてひと安心している。きょうの水揚げをきっかけとして、沿岸の定置網も上向いてくれれば」と、願いも込めて話していた。
同魚市場では平成12年から、気仙沼魚市場が休場の場合にカツオ船を受け入れており、特に日曜水揚げの〝サンデーカツオ〟として親しまれている。例年6〜8月に一本釣り船を含め、まとまった水揚げがある。





