サンデーカツオ80㌧ 巻き網船2隻が水揚げ 大船渡市魚市場(別写真あり)

▲ 今季初めて日曜日に水揚げされたカツオ

 大船渡市魚市場に13日、県外の巻き網船2隻が入り、カツオ79・6㌧などを水揚げした。今季初の〝サンデーカツオ〟で、夏漁を告げる風物詩で場内は活気づいた。
 カツオの漁場は例年、茨城県から三陸沖周辺まで北上し、各地に夏漁の到来を知らせる。同市魚市場を運営する大船渡魚市場㈱では平成12年から、国内有数のカツオ水揚げ拠点で日曜開場に取り組む気仙沼魚市場が休場の場合にカツオ船を受け入れ、日曜水揚げの〝サンデーカツオ〟として定着している。
 この日、大船渡に入ったのは静岡県沼津市の「第十二大師丸」と、三重県南伊勢町の「第三十三清勝丸」。今季のカツオ水揚げは清勝丸が7日に入って以来2度目となった。カツオは1㌔あたり340円~106円で取引された。
 このうち、大師丸は、前日に金華山沖で漁獲したカツオなどとともに寄港。中小サイズ(1・8~2・5㌔以下)主体だったが、4㌔超の特大をはじめばらつきが見られた。
 大師丸の鈴木武男船頭(63)は「今年は、西では多かったが、東に来てからは少しさみしい感がある。昨年よりはいいが、夏はもっと取れるはず。日曜日に水揚げできるところは少なく、われわれとすれば非常に助かる」と話していた。
 水揚げ作業では、氷詰めされた船倉からしま模様を黒光りさせた魚体が網であげられた。ベルトコンベヤーで次々と運ばれると、魚市場職員が手際よく選別作業してタンクに入れ、フォークリフトがあわただしく行き交うなど、活気づいた。例年、サンデーカツオの水揚げは8月ごろまで続く。