新型コロナウイルス/ワクチン接種予約 64歳以下は7月5日から 集団会場は年齢区分も 週明けに接種券配達へ

▲ 接種券や予診票などの郵送に向けて作業が続く

 大船渡市は、16〜64歳の新型コロナウイルスワクチン接種に向け、接種券や案内文書などの郵送に向けた作業を進めている。対象者約1万6000人には、28日(月)〜7月2日(金)に配達予定。65歳以上と同様、診療所による個別接種と市民体育館での集団接種などで対応。予約は同5日(月)から順次始まるが、集団接種では混雑を避けるため年齢的に受け付ける。集団接種は、同10日(土)からの実施を見込んでいる。

 

個別接種は15医療機関で

 

 郵送に向け、盛町の市総合福祉センターでは、市職員10人余りが、封筒に入れる書類を折る作業を重ねた。対象者には接種券に加え、予約方法などを記した案内状、予診票、接種時の注意点などを記した文書などが送付される。
 市では4月下旬以降、高齢者福祉施設の入居者・職員から接種を始め、5月下旬からは65歳以上の一般高齢者に拡大。65歳以上の高齢者のうち約9割が予約を終え、1週間当たり2000回の接種が進む。7月下旬以降分は、一部の予約枠に空きが出ている。
 16〜64歳の接種では、基礎疾患がある人に加え▽介護事業所や障害者支援施設等の従事者▽児童福祉施設や学校等の教職員▽警察官──など、特定業種に携わる人が先行して接種を行いつつ、段階的に進める方針を示す。各団体や学校などを通じて、別途周知するとしている。
 こうした対象に含まれない16〜64歳は、医療機関での個別接種か市民体育館での集団接種で対応。さらには、企業・団体単位での申し込みにも応じ、障害がある人をはじめ要配慮者向けの別会場も設ける方針で、市では現在、関係機関と調整を続けている。
 個別接種はこれまでも対応している市内15医療機関が担い、事前予約制が原則。来院か電話などで申し込むが、予約受付は各医療機関による申し合わせで7月5日(月)以降とし、各機関のタイミングで開始。診療所によっては「定期的に診察を受けている人を優先」といった対応もある。
 一方、市民体育館での集団接種は県立大船渡病院を含む市内の14医療機関から医師、看護師の派遣協力を得て、市が直営で実施する。1回目の接種は7月10日(土)で、10月19日(火)までの全26日分の日程を組んでおり、平日(祝日を含む)は午後2時〜4時30分、土曜日は午前9時30分〜正午、午後2時〜4時30分に対応する。
 集団接種は混雑を避けるため、年齢が高い順に予約を受け付ける。60歳以上は7月5日(月)、50歳以上は8月3日(火)、40歳以上は同10日(火)、30歳以上は同23日(月)、29歳以下は同30日(月)の開始で、いずれも時間は午前10時から。電話(22・8462、平日の午前10時〜午後5時)か予約サイト(https://jump.mrso.jp/032034/)で受け付ける。
 市では「できるだけ空白を生じさせずに64歳以下の接種に移行し、10月から11月をめどに、接種を希望する全ての市民への接種を完了したい。12〜15歳の児童生徒も、学校や教育委員会、医療機関と調整して、別途、接種方法を示したい」としている。
 市では引き続き、一般高齢者の接種予約も受け付けている。接種に関する問い合わせは、市の相談窓口(℡22・8061)へ。