感謝を伝え特産品PRを 宿泊回復や商店利用喚起へ 市観光物産協が東北DC期間に合わせキャンペーン
令和3年7月1日付 6面

新型コロナウイルスの影響で減少した宿泊の回復や商店利用喚起を図ろうと、大船渡市観光物産協会(齊藤俊明会長)は、東北デスティネーションキャンペーン(東北DC)期間に合わせた「ようこそ大船渡へ!キャンペーン」を1日から開始する。宿泊施設利用者が市内で消費した1000円以上のレシートを貼って応募すると、抽選で大船渡の特産品をプレゼント。同協会では「感謝の気持ちを伝えるとともに、市内特産品をPRしたい」と意気込む。
きょうから開始
このキャンペーンは、市内宿泊施設を利用する観光客先着1万5000人が対象。居住地の制限は設けない。
市内の31宿泊施設で、各施設の名称が記された「ようこそ大船渡へ!キャンペーン」応募台紙を入手。同じく市内の飲食店や商店等で購入時などに渡された1000円(税込み)以上のレシートを台紙指定箇所に貼り、必要事項を記入する。
切手を貼っての投函(とうかん)に加え、直接持参でも対応。おおふなぽーと(大船渡町)と碁石海岸インフォメーションセンター(末崎町)、盛駅観光センター(盛町)、綾里物産観光センター「銀河」(三陸町綾里)、三陸町観光センター(同越喜来)で受け付ける。
プレゼント商品のうち、「逸品賞」(3万円相当、1人)は大船渡町に本社工場を構える㈱バンザイ・ファクトリーのオーダーメイドカップ。以下、海産物詰め合わせ(1万円相当、5人)、特産品ギフト(5000円相当、3人)、地酒セット(同)、ワインギフト(同)などを用意。同協会で抽選を行う。
台紙の配布期間は9月30日(木)まで。応募は10月10日(日)を期限とし、当日消印有効とする。
今年4月から始まった東北DCは、岩手を含む東北6県の自治体や観光関係者とJR各社などが一体となって行う大型の観光キャンペーン。東日本大震災から10年の節目を迎え、改めて東北の魅力を国内外に発信し、東北観光のブランド化を目指す。
昨年1〜12月の市内における観光客入込数は前年比45・5%減の43万328人、宿泊者数は同38・0%減の13万1480人、外国人観光客数は同92・1%減の105人に。新型ウイルスの影響が直撃した形で、回復への後押しが求められている。
市観光物産協会では「特産品を贈ることで、来ていただいたことへの感謝も伝われば。東北DCに連動した取り組みとして、今回のキャンペーンだけでなくJRの企画列車に物産面で協力するなどして、落ち込んだ観光客の回復を目指したい」と今後を見据える。
問い合わせは同協会(おおふなぽーと内、℡21・1922)へ。