コロナ終息も願って 各地で七夕飾りづくり(別写真あり)

▲ 東京五輪、パラリンピックのマスコットなどをイメージした三陸駅の七夕飾り

 きょう7日は七夕。これを前にした5、6日は気仙各地でも、住民らが新型コロナウイルスの終息などを願い、七夕飾りの設置や関連行事が行われた。

 

東京五輪のマスコットイメージ/三陸駅

 

 大船渡市三陸町越喜来の三陸鉄道三陸駅では同日、市観光物産協会のパート職員で同駅員の及川孝子さん(58)、鎌田幸子さん(58)、平田睦子さん(65)の3人が制作した七夕飾りをホームにつるし、お披露目した。見学に訪れた地元の越喜来小学校の児童や、列車の乗客らが見上げた。
 開幕目前に迫った東京五輪のマスコット「ミライトワ」と、東京パラリンピックのマスコット「ソメイティ」、三陸鉄道のマスコットキャラクター「さんてつくん」をイメージした3体の吹き流しを用意した。大きさは1㍍70〜80㌢ほど。
 3人が五輪マークの5色のお花紙や平テープ、フェルトなどを用いて5月下旬ごろから準備してきた。さんてつくんの下には、地元特産の「小枝柿」をイメージしただいだい色のお花紙で装飾。暑さの中でも、平テープが風で涼しげに揺れた。
 生活科授業の一環で訪れた同校の2年生13人は興味津々で見入った。畑中梨浬さんは「すごく上手にできている。さんてつくんがかっこいい」と興奮。菊地凛華さんは「柿も本物みたい」と完成度に驚いていた。
 同駅員は平成28年から毎年七夕飾りを制作。今年は8月20日(金)まで設置している。

 

すみた荘へ手づくりで贈/世田米保育園

 

菊田園長㊧が施設を訪問して七夕飾りを贈呈

 住田町世田米の特別養護老人ホーム・すみた荘(鈴木玲施設長)に5日、世田米保育園(菊田賢一園長)から七夕飾りが贈られた。子どもたち手作りのかわいらしい飾りが、利用者に安らぎを与えている。
 すみた荘では毎年、世田米保育園年長園児を招いて「ふれあいミニ運動会」を開催し、利用者と子どもたちが交流を深めているが、昨年、今年と新型コロナウイルスの影響で中止となった。
 同園ではその代わりとして、昨年に引き続き七夕飾りをすみた荘に贈った。年長園児15人が手作りした織姫とひこ星の飾りに加えて、「コロナが早くなくなりますように」「一緒に運動会したかったです」「元気でいてね」といったメッセージも添えられており、利用者は七夕飾りを眺めて園児の笑顔を思い浮かべている。
 施設関係者は同園に感謝を示すとともに、再び子どもたちと笑顔で交流できるよう、新型ウイルスの早期終息を願った。

 

健康長寿など願い込めて/よりあいカフェ

 

願い事を書いた短冊を飾る参加者たち

 住田町世田米の世田米商店街内に開設されている中心型よりあいカフェ「しょうわばし」で6日、七夕飾りづくりが開かれた。参加者がさまざまな願い事を短冊に書き込んで飾り付け、健康長寿や新型コロナウイルス感染症の終息などを願った。
 しょうわばしは町や社協、町地域包括支援センター、一般社団法人邑サポート、地域ボランティアが運営し、毎週火曜日に開設されている。
 この日は地域住民ら約20人が参加。それぞれ短冊に「いつまでも元気で長生きを」「コロナがなくなりますように」「カフェで楽しく過ごせますように」などの願いごとをしたためた。取り付けたあとは記念撮影を行うなどして、楽しいひとときを過ごしていた。