16~64歳ワクチン きょうから接種券発送 個別19日以降予約開始 集団は対象絞って実施

 陸前高田市は7日から、16~64歳を対象に新型コロナウイルスワクチンの接種券を発送する。対象者には8日(木)~14日(水)の間に届く予定。国からのワクチン供給量の減少が見込まれるため、まずは基礎疾患のある人の接種を進めるべく、個別接種を行っている市内医療機関に優先的にワクチンを配る。医療機関は早いところで19日(月)から予約受け付けを始める。集団接種も8月以降、基礎疾患のある人から始める方針で、国から配分されるワクチン量の見通しがつき次第、対象を拡大するなどし、その都度周知を図る。

 

供給量減の見通し踏まえ

 

 発送するのは、接種券、予診票、ワクチンの説明書、市作成のチラシなど。チラシには、個別・集団接種の予約方法や受け付け開始日、対象者、当日の持ち物などを掲載している。
 市によると、市内の16~64歳は約8800人。個別接種は、現在実施している65歳以上と同じ7カ所の医療機関で行う。
 予約は19日以降、各医院・診療所の準備が整い次第受け付ける。予約方法や接種対象者がそれぞれ異なるため、市は「チラシで対象などを確認したうえ、各医療機関が示す方法で予約を」と注意を促す。
 一方、集団接種は8月3日(火)午前9時から、基礎疾患のある人のみを対象に、予約の受け付けを始める。基礎疾患の具体的な病名は、接種券に同封のチラシに載せている。
 接種日は1回目が同7日(土)、または8日(日)、2回目が同28日(土)、または29日(日)。会場は高田町の市保健福祉総合センターで、予約方法は市の専用コールセンター(℡0800・800・9567)への電話、またはインターネット(http://www.app.city.rikuzentakata.iwate.jp/vr)。インターネットは1回目分を予約すれば、3週間後の同じ曜日・時間帯で2回目分の予約が自動的に行われる。
 市は当初、64歳以下を対象とする集団接種について、今月中旬から予約を受け付け、下旬に接種を開始する想定で準備していた。8月以降のワクチン供給量が国から明示されておらず、見通しがつかないため急きょ計画を修正し、現時点で供給が決まっている約2300人分のワクチンを優先的に個別接種用に充てることとした。
 集団接種は今後、年齢区分を設け、年齢の高い順に予約を受け付ける予定。ワクチンを確保し次第、受付日などを回覧文書や市ホームページなどで周知する。12~15歳の接種券発送時期も検討していく。
 5月下旬に始まった65歳以上の接種は、人数分のワクチンを確保済み。今月4日現在、予約を済ませたのは個別、集団合わせて6978人で、対象の95・6%を占める。うち、1回目の接種を済ませたのは5898人で、接種率は84・5%。2回目も終えたのは2601人で、接種率は37・3%。計画通り今月中におおむね接種を完了する見通し。
 市福祉部の千葉恭一部長は「64歳以下についてもこれまで通り安全に接種を進めていく。ワクチン供給量の動向を見ながら、適切に対応できるよう医師会などと連携しながら準備する。接種にかかる情報は随時、ホームページなどでお知らせする」と呼びかける。
 個別接種の予約受付日時や電話番号などは別表。問い合わせは、市専用のコールセンターへ。