炭火の〝極意〟2年ぶり伝授 市観光物産協会がさんま焼き師認定試験(動画、別写真あり)
令和3年7月11日付 7面
大船渡市観光物産協会(齊藤俊明会長)による「さんま焼き師認定試験」の実技講習は10日、市魚市場南側岸壁で行われた。新型コロナウイルスの影響で昨年は見合わせたため、2年ぶりの開催。熟練の技を持つ師範代から火のおこし方や焼き方、提供の仕方などを直々に教わり、サンマを生かしたもてなしや地域活性化への意欲を膨らませた。11日は、筆記試験を予定している。
「師範代」とともに講習
試験は、全国に向けて「水産のまち大船渡」「さんまのまち大船渡」を情報発信するとともに、大船渡市ファンの獲得や地域力の維持、強化を図ろうと平成28年にスタート。同協会では「世界初の取り組み」としてアピールに力を入れ、これまでのさんま焼き師認定者は、国内外の400人超にのぼる。
2年ぶりの開催となった今回は、県内外から33人が参加。講座に先立ち、さんま焼き師の認定者で、長年イベントなどで炭火焼きに従事している高木隆幸さん(47)=盛町=と紀室修さん(42)=末崎町、佐藤正光さん(52)=日頃市町=の3人に、初の「師範代」認定証が交付された。
大型サンマ船が係留する岸壁には6台の焼き台が用意され、グループに分かれて技術を習得。紀室さんと佐藤さんらの指導を受け、火おこしやサンマの焼き方、盛り付けなどを学んだ。
佐藤さんは「焼き上げるまで我慢するのが大事。焼き上がるまではサンマの皮が網にくっついている状態で、無理にはがすとそこから脂が落ちてしまう」とアドバイス。火加減や色具合の見極めなど、実技ならではのコツを丁寧に伝えた。
悪戦苦闘の様子だった受講生も、色鮮やかな焼き色でサンマを返すことができると笑顔を見せた。山形県米沢市在住の伊藤さやかさん(43)は「一昨年から参加したいと思っていた。認定証を見せながら、家族や友人に焼いてあげたい」と語った。
11日は、おおふなぽーとを会場として事前研修や筆記試験を行う。試験内容は▽大船渡市の概要▽市の水揚げ状況▽サンマの水揚げ状況▽焼き方▽客への提供方法──などを予定している。
試験結果は、受験者全員に対して今月中に通知。合格者には認定証と記念タオルを交付する。認定証の有効期間は3年間で、更新後の認定証の有効期間は5年間となる。
合格者には今後、市や同協会が主催する「さんままつり」などでボランティア参加の依頼もあるという。イベントで腕をふるうことで、大船渡産サンマのPRや地域活性化への貢献が期待される。
講習を見守った齊藤会長は「学ぶことで、よりおいしくサンマを味わうことができる。認定を受けた人がおいしさを広げ、大船渡産の魅力を伝えるネットワークが生まれれば」と話していた。






