2021住田町長選/きょう告示、無投票か 現職・神田氏の再選濃厚

▲ 町制施行以来18回目となる町長選がきょう告示される

 

 任期満了に伴う住田町長選は、13日に告示される。立候補を表明しているのは、1期目の現職・神田謙一氏(62)=下有住=ただ1人。ほかに立候補への動きがないことから、前々回選以来8年ぶりの無投票による現職の再選が濃厚となっている。


 今町長選は8月4日(水)の任期満了に伴うもので、昭和30年の町制施行から数えて18回目。7月13日告示、同18日(日)投開票の日程が組まれている。
 これまでに立候補を表明したのは、現職の神田氏のみ。「さまざまな声をいただく中で、後援会役員と協議して出馬を決めた」とし、町議会3月定例会で出馬を正式表明した。
 神田氏は、日本獣医畜産大学大学院修士課程修了。昭和59年に住田町農協に入り、合併した陸前高田市農協を経て、平成19年に住田フーズ㈱取締役生産部長、24年に同社常務取締役に就いた。
 4期を務めた多田欣一氏=世田米=が勇退を表明し、16年ぶりに「新リーダー」を選ぶこととなった平成29年の町長選に初出馬。町議を辞して臨んだ水野英哉氏(65)=上有住=との一騎打ちを144票差という僅差で制し、初当選を果たした。
 就任後は、「住民生活の基本である『医・食・住』の充実」を掲げながら町政運営に取り組み、各分野で独自カラーを打ち出している。
 2期目を目指す今選挙では、1期目に引き続き「医・食・住の充実」を最重点公約として、▽保健・医療・福祉・介護連携体制の構築▽子育て環境の充実▽農林業と地域産業の再生・振興▽若者が地元で働き、活躍できる活気あるまちづくり──などを掲げる。政党、団体への推薦要請はせず、無所属で立候補する。
 選挙事務所は下有住字中上に開設。総括責任者には神田氏後援会の泉金一会長を据える。後援会役員や支持者たちは「気を緩めずに、選挙戦のつもりで臨む」とし、先月26日の事務所開き後は世田米、大股、下有住、上有住、五葉の後援会支部ごとに支持拡大を図ってきた。
 立候補の届け出は13日午前8時30分から午後5時まで、役場町民ホールで受け付ける。現職陣営では届け出事務が済み次第、事務所前で第一声を上げる予定。
 競争選になった場合、投票は18日午前7時から午後6時まで町内17カ所の投票所で、開票は午後7時30分から世田米小体育館で行われる。当落判明は同9時ごろとなる見込み。
 今月1日現在、同町の有権者数は4577人(男2239人、女2338人)。前回選投開票日と比べて455人少ない。