道の駅高田松原の「大屋根」まもなく完成 屋外休憩・催事に活用へ
令和3年7月15日付 2面

陸前高田市気仙町にある道の駅高田松原西側に整備中の「大屋根(屋外休憩施設)」がまもなく完成する。今年の「海の日」である22日(木・祝)からは、同駅による食イベント「おかえり気仙マルシェ」が開催され、同日にオープニングセレモニーも実施。同駅は「新型コロナウイルスの影響で店内の座席数を大幅に減らしているが、大屋根が完成したら戸外の休憩スペースとしてご利用いただけるなど、当施設の利用法も広がる」と期待を込めるとともに、イベントへの来場を呼びかける。
施工主である市によると、この西側大屋根は道の駅へのさらなる誘客促進と、休憩スペースの充実などによる利便性の向上を目的に整備。延べ床面積は約260平方㍍で、完成後はベンチとテーブルを置き、飲食などに利用してもらうほか、地元生産者らによる「市日」や、他の道の駅と連携したイベントなどを開催する場所として活用する方針という。
道の駅高田松原の指定管理を担う㈱高田松原の熊谷正文社長は、「これまでは店内の限られたスペースしかご利用いただけなかったが、夏に向け、外でもゆっくり過ごしてもらえる場所ができる。17日には高田松原の海開きもあり、周辺には発酵パーク・カモシーやワタミオーガニックランドができるなど、回遊も楽しめるようになった。陸前高田に長時間滞在していただくための拠点として、道の駅をご利用いただきたい」と語る。
22日からは、同市を訪れる人、帰省する人への〝おかえり〟の気持ちと、タピック45(旧道の駅高田松原)のオープン30周年、高田松原の復活を祝福する意味を込めた「おかえり気仙マルシェ」を開催。地元事業所による飲食物等の販売のほか、道の駅錦秋湖(西和賀町)、道の駅喜多の郷(福島県喜多方市)が特別出店する。
道の駅高田松原は「道の駅錦秋湖は、地滑りによる国道107号の通行止めで長く通常営業ができない状況が続いている。震災後、当駅は全国の道の駅から多大なるご支援をいただいた。この機会に恩返ししたい」として、市内外から多くの来場を呼びかける。
また、同日午前11時からは大屋根オープニングセレモニーを実施。同市の太鼓団体・氷上共鳴会による演奏、「タピック45の30年と、これからの高田松原(仮)」と題し、戸羽太市長らによるトークセッションを行う。マルシェの会期は24日(土)までの午前10時~午後4時(初日のみ午前11時から)。