白熱ラリー 松原で11年ぶり ビーチバレー大会 気仙内外から42チーム参加(動画、別写真あり)

▲ 高田松原の砂浜でプレーを楽しむ参加者ら

 陸前高田市の高田松原海水浴場で1日、「陸前高田ビーチバレーボール大会」が開かれた。高田松原で同大会を開くのは東日本大震災後初で、11年ぶり。気仙内外から42チームが参加し、白熱のラリーとまぶしい笑顔で松原の夏を彩った。
 大会は、㈱テレビ岩手が主催、5656グループが特別協賛し、市、市観光物産協会などが後援。市バレーボール協会が主管し、㈱東海新報社などが協賛した。
 海水浴場には四つの特設コートを開設。中学生以上かつ、県内在住者を含むメンバーで構成するアマチュアチームが出場し、男女混合4人制、21点先取ラリー制のトーナメントに挑んだ。
 各コートでは、参加者らが砂浜上のネットを挟んで熱戦を展開。得点が決まるたび、曇り空を晴らすかのような歓声が響き、競技を楽しむプレーヤーらの笑顔も光った。
 佐藤桜雅君(大船渡東高2年)は「高田松原でこうしてバレーができることは、とってもうれしい。部活の顧問の先生と一緒にプレーでき、いろいろな大人の人たちとも交流できて楽しかった」と爽やかに笑った。
 同大会は、高田松原の夏の風物詩として震災前から開かれてきたイベント。震災後はいったん中止し、平成26年に広田町の大野海岸で再開。高田松原海水浴場が海開きした今年、11年ぶりにもとの会場での開催が実現した。
 市バレーボール協会の戸羽太一会長(55)は「高田松原に大会が戻り、みんながこの砂浜で競技を楽しんでいる光景を見られてうれしく思う。イベントが今後も長く続くことを願うとともに、地元協会としても、松原を訪れる人が気軽にビーチバレーを楽しめる環境をつくれるよう努めていきたい」と話していた。