お気に入りのツバキ 上位は… つばきまつりでアンケート 来場者の出発地順位も変化
令和3年8月13日付 7面

大船渡市のつばきまつり実行委員会(委員長・戸田公明市長)は、今年2、3月に開催した三陸・大船渡第24回つばきまつりのアンケート結果をまとめた。来場者に「お気に入りのツバキ」を聞いたところ、「プリンセス雅子」が最多。アンケートでは来場者の出発地も尋ね、今年3月に仙台まで直結した三陸沿岸道路沿線のうち、宮城県側の市町村が順位を上げた。実行委はこうした結果をふまえ、来年以降の充実を図ることにしている。
1位は「プリンセス雅子」
第24回は末崎町の世界の椿館・碁石を舞台に、2月6日~3月21日に開催。開催日数は44日間で、来場者は5637人だった。新型コロナウイルス感染防止との両立を図りながら開催し、ステージイベントなど催事は見送った一方、ツバキをじっくりと楽しんでもらい、満足度を上げるような運営を進めた。
期間中、実行委では「クイズラリー」を企画し、これに合わせて来場者にアンケートの記入を求めた。2349人が協力し「椿」の設問にも多くの回答があった。
1位に輝いた「プリンセス雅子」は、昨年の3位から順位を上げた。八重咲きで、白地に濃紅の絞り模様が入る。まつり期間中も美しく咲き誇り、人気を集めた。
2位に入ったのは、地域住民にもなじみ深い「ヤブツバキ」で、昨年は7位だった。3位は昨年2位の「村娘」。昨年1位だった「紀州司」は9位だった。
アンケートでは、来場者の出発地についても質問。1位は盛岡市(297人)で、昨年1位だった大船渡市(290人)をわずかに上回った。
また、6位には気仙沼市(118人、昨年10位)、10位に仙台市(70人、同12位)、13位に登米市(59人、同19位)が入り、宮城県側の三陸沿岸道沿線市町村が順位を上げた。今年3月に宮城県内の全線で供用開始となり、気仙─仙台の往来時間が短縮。来場者のうち、大船渡市内に宿泊したのは11%にあたる170人だった。
25回目となる来年のまつりは、2月5日(土)~3月21日(月)に開催。期間中の3月19日(土)と20日(日)には、全国椿サミット大船渡大会も予定している。また、開催に先立ち、1月15日(土)と16日(日)にはプレイベントの計画もある。
実行委では、館内のツバキの見ごろや人気種の開花情報を積極的に発信するとともに、分かりやすい表示にも力を入れる方針。日曜日を中心に、花々をゆっくりと楽しめるようなイベントも実施し、来場者の満足度向上につなげることにしている。
アンケートでの人気上位種は別掲。