新型コロナウイルス/第2期ワクチン集団接種へ 県が28日から実施 県央と県南の2会場で

 県は28日(土)から、第2期となる新型コロナウイルスワクチンの集団接種を行うことを決めた。第1期と同様、県央と県南の2会場を設け、満16歳以上の県民を対象に実施。9月4日(土)からは、企業やその他団体単位での接種にも取り組むとしており、第2期の計画接種人数は1万2600人を見込む。
 県による第1期の集団接種は、6月19日〜今月8日の各週土曜・日曜に実施。県内に住民票がある65歳以上の高齢者を対象に、県央と県南の2会場を設けて行い、7月3日以降は18歳以上64歳以下の一般県民にも対象を拡大して進めた。
 ワクチンは、4週間の間隔で2回接種する武田/モデルナ製を使用。県によると、第1期の接種実績は2会場を合わせて1万4828人に相当する2万9657回となった。
 県は、11月末までに希望する全県民への接種完了に向け、市町村による接種を補完しようと、第2期の集団接種を決定。今回は、接種の加速化と接種率の早期向上を図る観点から、一般県民を対象にした個人接種に加え、企業やその他団体単位での団体接種も行う。
 第2期の実施時期は、今月28日〜10月17日(日)までの毎週土曜・日曜日。時間は、土曜日が午後2時〜5時、日曜日が午前9時〜正午と午後1時〜4時。
 会場は、県央が滝沢市の岩手産業文化センターアピオで、一部日程は同市の岩手県立大学で行う。県南は、花巻市の同市交流会館。
 接種対象は、個人が県内に居住する満16歳以上の県民。団体は、国の職域接種の要件に満たない中小規模団体で、接種対象者を90人以上確保可能な企業や団体。1週間当たり約3200回の接種を見据える。
 個人は、接種1回目が今月28日〜9月19日(日)、2回目は同25日(土)〜10月17日。団体は、1回目が9月4日〜同19日、2回目が10月2日(土)〜同17日。
 予約はいずれも今月24日(火)から、個人はインターネットか電話で、団体はインターネットのみで受け付ける。予約方法の詳細は、後日公表予定。
 接種状況によっては、11月28日(日)までの延長も検討するとしている。

 

県内2日間で
68人から検出
累計患者は2454人

 

 県と盛岡市は16日までに、新たに県内の68人から新型コロナウイルスが検出されたと発表した。県の緊急事態宣言解除の指標にもなっている、直近1週間における人口10万人当たりの新規患者数は同日現在で「22・4人」と過去最多を更新。累計患者数は2454人となった。
 14日は検査218件のうち42人、15日は90件のうち26人からウイルスを検出。地域別では、盛岡市21人、中部保健所管内12人、奥州市7人、一関保健所管内と宮古市の各5人、一関市4人、県央保健所管内、奥州保健所管内、釜石保健所管内の各3人、滝沢市、花巻市、遠野市、北上市、宮古保健所管内の各1人。年代は10歳未満〜90歳以上で、重症者はいない。
 宮古市内の店舗クラスター(6日公表)では、同市の4人とこれまでの患者で関係性が明らかになった1人を加え、患者数は48人。
 職場クラスターのうち、盛岡市内分(9日公表)では同市の3人が感染し、患者数は13人。一関保健所管内分(13日公表)では、一関市などの5人からウイルスが検出され、患者数は28人に増えた。
 奥州保健所管内の飲食店クラスターのうち、12日に公表された店では同保健所管内などの2人が加わり、患者数は10人に。14日に公表された店では、奥州市など6人の感染が確認され、患者数は16人となった。
 過去の患者との接触歴があるのは、遠野市などの26人(県外在住者1人を含む)。釜石保健所管内などの22人(同4人を含む)は、現時点で感染経路不明。
 16日正午現在、患者2454人中、入院中は207人(うち重症者1人)、宿泊施設療養中は117人、退院などは2117人(うち死亡48人)、入院等調整中は13人。入院患者、宿泊施設療養者は過去最多で、病床使用率は59・1%。
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 宮城県気仙沼市で16日までに、10代〜50代男性4人から新型コロナウイルスが検出された。うち1人は感染経路不明。