きょう無観客で開催 気仙地区中学校駅伝 陸前高田市で震災後初

▲ 無観客で大会が開かれる高田松原運動公園

 令和3年度気仙地区中学校駅伝競走大会兼岩手県中学校駅伝競走大会予選会(同地区中体連、気仙3市町教委主催)は20日、陸前高田市の高田松原運動公園内の周回コースで開かれる。同市での開催は東日本大震災後は初めてで、11年ぶりとなる。新型コロナウイルスの影響で無観客での開催となり、男女計16チームが出場する。
 大会は、長距離を完走する気力と体力を養い、スポーツ精神の高揚を図るとともに、気仙地区内中学校相互の融和を図ろうと毎年開催。震災前は同市気仙町にあった旧県立高田松原野外活動センター周辺が会場だったが、震災後は昨年まで、住田町営野球場周回コースで開かれてきた。
 今年は、同町世田米の昭和橋の架け替え計画によりこれまでのコースが使えなくなったことや、公道を使わない安全なコースを確保できることから、同公園を会場に設定。11年ぶりに、元の開催地に戻ることとなった。
 今回はオープン参加がなく、男女各レースに気仙の全8校のチームが出場。女子は午前9時、男子は同10時20分にそれぞれスタートする。
 女子は5区間11・5㌔で、1区と5区は2・6㌔、2〜4区は2・1㌔。男子は6区間15・6㌔で、全区間とも2・6㌔となる。
 スタート、ゴール、中継点は第一野球場付近。同球場や第一サッカー場の外周などに沿ったコースが設定された。
 男女の各上位2チームには、10月1日(金)に花巻市で開かれる県大会への出場権が与えられる。
 新型ウイルスの影響がある中、保護者らの観覧について、地区中体連は、当初は感染対策を講じたうえ容認する方針だった。しかし、県独自の岩手緊急事態宣言が発令されたことを受け、急きょ無観客開催を決めた。
 このほか、選手や運営関係者らの健康チェック、3密回避、開閉会式を行わないなど各種対策を実施。一般車両用の駐車場は設けないこととし、理解と協力を求めている。