来月からリハビリ特化施設移行へ デイサービスセンター「とだて」 町社協運営

▲ 9月14日からリハビリ特化施設に移行する「とだて」

 住田町社会福祉協議会(菅野孝男会長)が運営する下有住の「デイサービスセンターとだて」(水野直子所長)は、9月14日(火)からリハビリテーション特化施設に移行する。同町内では初となるリハビリ特化施設で、健康寿命延伸や介護予防充実など、町民の健康維持・増進の一役として期待が高まる。
 現在、町社協では「デイサービスセンターとだて」、「アンルス通所介護事業所」(上有住)の二つのデイサービス施設を運営している。
 町内では、理学療法士や作業療法士が居宅を訪問してリハビリテーションを行うサービスは行われているが、リハビリに特化した施設はこれまでなかった。このため、近隣市に出向いてリハビリを行う人もいたが、コロナ禍によって町外に通うことも難しくなっている。入院中にリハビリを行っていた人の退院後のフォローをいかにしていくかも課題で、町民やケアマネジャーからはリハビリ施設が必要という声が上がっていた。
 高齢化率の増加に伴いリハビリ施設の需要が高まる一方で、人口減少によってデイサービス利用者が減少していることから、社協が運営しているデイサービス2施設のうち1施設をリハビリ特化施設に移行。
 これに伴い、軽い負荷をかけて使わなくなっている筋肉を刺激し、身体機能を改善して日常生活の「質」の向上につなげることを目的とした機器を導入。下肢の筋肉を強化する「レッグプレス」や、膝に負担をかけずに歩行能力を向上させることができる「アクトステップ」、広背筋などを強化することで、背中が丸くなることなどを予防する「ローイング」といった器具をそろえた。
 9月14日からの毎週火、金曜日には、デイサービス運営上の人員基準等が緩和となる「基準緩和型デイサービス~とだてリハ~」として、理学療法士や作業療法士らリハビリ専門職が入り、午前9時から正午ごろまでの時間で、血圧測定や準備体操、集団体操、マシン運動、利用者それぞれへの対応を行う。
 基準緩和型デイサービスは火、金曜日の週2日だが、それ以外の営業日である月、水、木、土曜日にもリハビリを取り入れていく。
 今月27日には、町内のリハビリサロン参加者やケアマネらを対象に施設の見学会も開催。約20人が訪れ、導入された機器などを実際に体験した。
 町社協の金野千津事務局長は「町民の健康づくりの一役を担えるよう、介護予防に力を入れていくとともに、通常のデイサービスとの違いの周知も図っていく」と話している。
 問い合わせは「とだて」(℡47・3104)まで。