新型コロナウイルス/第1弾は宿泊、飲食、運輸、職場単位等のワクチン接種 市民体育館できょうから

▲ 市民体育館で行っている集団接種の中で職場などを対象とした団体接種も実施へ

 大船渡市は1日から、宿泊業や飲食サービス業、運輸業を対象とした新型コロナウイルスワクチンの団体接種を行う。職場や団体単位の接種は大船渡商工会議所の協力を得て取りまとめ、20の企業団体から約1000人分の申請があり、コロナ禍の影響を大きく受けている業種を第1グループとした。集団接種と同様に盛町の市民体育館で行い、申請を受けた卸売りや小売業、製造業などの団体は国からのワクチン供給量をもとに今後日程を調整する。

 

20団体が1000人分申請

 

 市によると、第1グループの対象は約270人。宿泊業は大船渡温泉と大船渡プラザホテルの計72人。飲食サービス業は県飲食業生活衛生同業組合に所属する33店舗の関係者で、計132人。運輸は大船渡総合運輸などの3社で計65人となっている。
 1日は、このグループ内から約100人が、1回目の接種を受ける。同日は60~64歳を対象とした集団分も行われ、市民体育館では約220人が接種を予定している。
 第1グループの対象者は、1団体の中で3~5班に分けるなどして接種枠を確保。副反応などの影響で業務に支障が出る可能性を考慮し、同じ職場でも複数の日に分けるといった調整を行った。
 ワクチン接種が進み、多くが日中に勤務している世代にも対象が広がる時期を見据え、市は7月に職場や団体単位での申請に対応。市内に本社か支店、営業所などを有する事業所等で、接種希望者がおおむね30人以上を対象とし、複数の事業所、各種団体、組合などでの構成や市外居住者、外国人研修生も可能とした。
 大船渡商工会議所も申請窓口となり、事業所や職域団体など20団体から約1000人分の申し込みがあった。職場全体だけでなく、一定割合の職員が申請するといった対応もみられたという。
 当初から、影響が比較的大きい職種である宿泊業・飲食サービス業、運輸・郵便業を最優先とし、次に対面対応する人が多い職種の卸売り・小売業、金融・保険業、生活関連サービス業などから調整。現段階で卸売り・小売業などの日程は固まっておらず、市は国からのワクチン供給量などをもとに調整する。
 同市のワクチン接種は、医療機関による個別接種と、盛町の市民体育館での集団接種を進めてきた。65歳以上の高齢者に対する接種に一定のめどが立った7月中旬以降、集団接種は基礎疾患がある人のほか、学校の教職員、児童福祉施設や介護保険事業所等の従事者、警察官らに加え、夏から秋にかけての大半を洋上や遠方で過ごすサンマ船の乗組員らに行った。
 今月4日(土)からは、受験や就職活動を控える高校3年生を対象とした接種にも入る。同日は、約160人が予定している。
 集団接種予約は現在、60歳以上や基礎疾患がある人を対象に、電話(22・8462、平日の午前10時~午後5時)か、インターネットによるワクチン予約サイト(https://jump.mrso.jp/032034/)で対応している。59歳以下で基礎疾患がある人は、電話予約のみ。50歳以上の予約は、2日(木)午前10時から受け付ける。