男女とも気仙勢制す 一関でGG 国体予選 大会中止も今後の活動に意欲
令和3年9月9日付 6面
第7回県広域第3ブロック(南沿岸ブロック、一関、両磐ブロック)グラウンド・ゴルフ交歓大会はこのほど、一関市で開かれた。気仙3市町の協会員も多数出場し、熱戦を繰り広げた結果、男子の部で佐々木亨さん(65)=大船渡市=が優勝。女子の部では紺野由美さん(68)=住田町=が優勝、金侯子さん(76)=大船渡市=が2位となるなど、気仙勢の活躍が光った。3人は今月に三重県で開催が予定されていた国民体育大会(国体)への出場が内定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大などを理由に2年連続で中止。知らせを受けた3人は、複雑な思いを抱きながらも、「今後も練習や大会などで競技を楽しんでいきたい」と意欲を見せている。
国体予選を兼ねた大会には、男子の部96人、女子の部38人の計134人が出場。8ホール×3ラウンドの計24ホールの合計打数で順位を争い、男女各部で上位2人が国体への出場権を獲得した。
男子の部では、佐々木さんが2位と7打差となる41打で優勝。自身の最高スコアを記録した佐々木さんは「市の協会員の中でも上位のスコアで優勝することができてうれしい」と喜びを語る。
一方、女子の部では、紺野さんと金さんが、気仙勢でのワンツーフィニッシュ。競技を始めて今年で8年目となる紺野さんは、同部で唯一50打を切る49打で優勝を飾った。
この結果、佐々木さんと紺野さん、金さんの3人は、今月18日(土)に三重県北牟婁郡紀北町で開幕予定だった第76回国民体育大会「三重とこわか国体」の代表に内定していたが、新型ウイルス感染拡大によって三重県が緊急事態宣言の対象地域となったことを受け中止。佐々木さんは「残念だがしょうがない。まだまだ全国大会を狙う機会はあるので、さまざまな大会に挑戦したい」と意欲を燃やす。
本県でも独自の緊急事態宣言が発令され、気仙地区のスポーツ施設でも利用制限などが行われており、練習ができない状況が続いている。金さんは「初めて国体の代表に選ばれた。大会中止は残念だが、グラウンド・ゴルフはどこでやっても楽しい。これからも、気仙の皆さんと競技を楽しみたい」、紺野さんは「大会中止はコロナの状況を考えれば仕方のないこと。これからも練習を続けて、競技を楽しんでいきたい」と話していた。
大会ではこのほか、紺野さんの兄・博さん(72)が男子の部で3位に入賞した。
気仙勢の主な結果次の通り(カッコ内は所属協会、総打数、ホールインワン数、2打数)。
▽男子の部①佐々木亨(大船渡市、41打、3回、16)③紺野博(住田町、49打、3回、10)⑦炭釜富士男(大船渡市、52打、1回、15)
▽女子の部①紺野由美(住田町、49打、2回、14)②金侯子(大船渡市、55打、1回、13)④及川よし(陸前高田市、59打、2回、7)⑥黒澤利津子(大船渡市、59打、ゼロ、15)