黄金色の実りに笑顔 気仙で稲刈り作業始まる 平年より約1週間早め(別写真あり)

▲ 実りの秋を迎え、横田町でも稲刈り作業がスタート(13日)

 実りの秋を迎えた気仙地方で、稲刈り作業が始まっている。平年より1週間ほど早めのシーズン入り。美しい黄金色に染まったほ場で生産者らが収穫作業を行い、丹精込めて育ててきた米が、多くの消費者に笑顔を届けるよう願っている。

 県によると、今年は出穂期が早まったことに伴い、県全体の水稲の収穫時期を平年より1週間早い11日を目安とした。生産者には、稲穂の黄化状況などを見極めながら適期に刈り取りを行うよう呼びかけている。
 気仙で例年、いち早く稲刈りシーズンを迎える陸前高田市横田町堂の沢では、約100㌃のほ場で「ひとめぼれ」を育てる小金山昇さん(66)が12日から収穫作業をスタート。13日もコンバインを稼働させ、のどかな田園風景に軽快なエンジン音を響かせた。
 田植えは今年4月末から5月上旬の期間に実施。収穫開始は例年より1週間から10日ほど早いといい、小金山さんは日照時間が長かったことや、暑い日が続く時期があったことなどを理由に挙げる。
 作業は今月いっぱい続く。小金山さんは「いもち病の被害を心配したが、なんとか無事に育ち、収穫を迎えられた。収穫量は例年並みになる見込み。新型コロナウイルスや病気が吹き飛ぶような、おいしいお米を皆さんに届けたい」と意気込んでいた。
 盛岡地方気象台によると、14日以降の県沿岸は最高気温20度以上の日が続き、16日(木)までは曇り、17日(金)と18日(土)は曇りや雨となる予報。
 19日(日)と20日(月・祝)は、晴れて気温が25度近くまで上昇し、日中暑い日が続きそう。