新人・鈴木氏(猪川町、イベント企画業)出馬へ 来年の大船渡市長選に 来月上旬にも表明会見
令和3年11月21日付 1面

鈴木茂行氏
来年12月2日の任期満了に伴う大船渡市長選挙に、新人でイベント企画業の鈴木茂行氏(52)=猪川町下権現堂=が、立候補の意思を固めた。20日、東海新報社の取材に「若い世代が政治に失望している。新たなチャレンジが必要」と起意表明。同市長選への出馬を明らかにしたのは鈴木氏が初めてで、任期満了まで1年以上ある中で早くも名乗りを上げた。来月上旬にも、記者会見を行う。
鈴木氏は大船渡町出身で、高田高卒。大船渡市内での事業所勤務などを経て、平成30年2月に婚活パーティーの企画や結婚相談、コミュニケーション講師事業などを展開する「婚活支援サービス恋の予感」を立ち上げた。
昨年4月に行われた市議会議員選挙に立候補し、212票を獲得したが落選。その後も、各種選挙への出馬を模索してきた。
鈴木氏は「市議選時にさまざまな政策を訴えたが、市のリーダーとなって進めるのが一番だと考えた」と語る。
現段階では、公約に▽市長給料20%カット▽市議会議員定数2割削減▽子育て世代の教育費負担軽減──を掲げる方針。「挑戦を続けなければならない。新型コロナウイルスの影響でどん底の経済状況を、スピード感を持って上向かせなければ。『市長は最長でも2期8年まで』も訴えたい」とも話す。
政党への公認申請は、行わない方針。今後は賛同者を募りながら、後援会組織の立ち上げも目指す。
次期市長選は、昭和27年の市制施行から数えると通算20回目。三陸町との合併後は6回目、東日本大震災後は3回目となる。
平成30年の前回選は11月18日告示・25日投開票で行われた。現職・戸田公明氏(72)が一騎打ちを制し、連続3選を飾った。
今後、市選挙管理委員会で日程を決めるが、前回と同様に11月中の告示・投開票が予想される。市長選と合わせ、市議会議員(定数20、欠員1)の補欠選挙も行われる。
10月31日現在、同市の有権者数(18歳以上)は3万244人(男1万4412人、女1万5832人)。前回選の投票当日有権者3万1536人と比べて、1292人少ない。