長部スポ少が初代王者に U4年生野球「一本松大会」 陸前高田RCが初開催

▲ 初回大会で優勝を飾った長部野球スポ少

 陸前高田ロータリークラブ(中野貴徳会長)主催の第1回U4年生ちびっ子野球「一本松大会」は23日、陸前高田市小友町で開かれた。小学4年生以下の選手でつくるチームを対象にした初の大会で、同市と住田町の計6チームが熱戦を展開した結果、長部野球スポーツ少年団が初代王者に輝いた。
 大会は、試合経験が少ない小学4年生以下の児童に実戦の場を提供し▽日ごろの練習成果を発揮する▽仲間を思いやる▽指導者や保護者への感謝の心を育む──という健全育成の場にしようと初企画。同市の野球スポ少関係者らが望んでいた行事を同クラブが形にした。
 運営は市内野球スポ少の監督らが担い、同市のチームをメーンに、練習試合等で交流機会の多いチームにも参加を呼びかけた。今回は横田、長部、高田、米崎リトル、高田東Jr、住田の6スポ少が出場し、小学生だけでなく未就学児も参加可能とした。
 試合は、小友グラウンドと小友小学校グラウンドの2会場で実施。時間制限付き(1時間)5イニング制をルールに、2ブロックのリーグ戦と各ブロック1位による決勝戦を実施した。
 試合に臨んだ各チームは、4年生がリーダーシップを発揮して一致団結。頼れる5、6年生がいない中、日頃の練習成果を出し切った。
 熱戦の結果、決勝では長部が住田を下して優勝。表彰式で中野会長が長部に優勝カップと賞状を授与し、準優勝の住田の健闘もたたえた。
 長部の川岸真大君(4年)は「大会に出場できて楽しかった。勝ててうれしい」と笑顔。
 大会事務局を担当した米崎リトルの大和田武也監督(42)は「初回としては大成功で、選手たちのこれからにつながる。負けても野球を楽しんでいる子どもたちの様子も見られ、自信につながったと思う。大会を開催していただき感謝している」と語った。
 中野会長は「子どもや保護者、指導者に喜んでもらえる大会になっていれば。クラブの創立60周年、震災から10年という節目にこうした新たな取り組みができて良かった。年に1度の恒例大会にしていきたい」と話していた。
 結果次の通り。
 ▽リーグ戦Aブロック
住  田10─5米  崎
住  田6─4横  田
米  崎5─4横  田
 ▽同Bブロック
長  部3─0高田東
長  部6─3高  田
高  田6─2高田東
 ▽決勝
長 部
    0424|10
    0101|2
住 田
 ※長部野球スポーツ少年団▽監督=菅野誠一▽選手=川岸真大、菅野光翔、榊原愛生、吉田想、菅野洋也、佐々木奏海、松田英憲、藤原岳、菅野成明、河野陽菜、吉田健