長年の勤労たたえる 気仙両市で優良従業員表彰 地域支える思い新たに(別写真あり)

▲ 長年にわたって職場や地域産業を支える永年勤続者を表彰

 大船渡商工会議所(米谷春夫会頭)と陸前高田商工会(伊東孝会長)による令和3年度優良従業員表彰式は『勤労感謝の日』の23日、気仙両市でそれぞれ行われた。長年にわたって地域の産業や経済の一翼を担い、東日本大震災からの復旧・復興に携わってきた受賞者らを表彰。いまだ新型コロナウイルスによる影響が各所におよぶ中、受賞者らはこれまでの勤務で培った知識や技術を生かし、職場と地域の発展を支えていこうとの思いを新たにした。

 

39事業所207人 感謝を胸に精進誓う 大船渡商議所

 

 大船渡商工会議所の優良従業員表彰式は、大船渡市大船渡町の大船渡プラザホテルで開かれた。本年度は市内39事業所の永年勤続者207人が受賞し、周囲の支えに対する感謝を胸に、産業振興や地域発展に向けた一層の精進を誓った。
 本年度は、日本商工会議所会頭表彰(勤続年数30年以上)を59人、東北六県商工会議所連合会長表彰(同20年以上)を41人、県商工会議所連合会長表彰(同10年以上)を53人、大船渡商工会議所会頭表彰(同5年以上)を54人がそれぞれ受賞。昨年と同様、新型ウイルスの感染防止対策を図りながらの開催となり、受賞者や来賓ら約200人が出席した。
 米谷会頭は「入社以来、長きにわたり企業の中核を担い、地域の産業、経済を支えてきた労苦と功績に敬意を表する。より一層、企業人としての研さんを積み、後輩の良き手本として、豊富な経験や技術などをいかんなく発揮してほしい」と式辞。
 表彰に移ると、受賞者が一人一人登壇し、米谷会頭から賞状を受け取った。
 戸田公明市長の祝辞に続き、受賞者を代表して日商会頭表彰を受けた㈱東海新報社の糟谷智さん(56)=大船渡町=が謝辞。岩手出身でメジャーリーグのMVPに輝いた大谷翔平選手の活躍に触れ、「今後もそのような話題でこの地域社会が明るくあり続け、ますますの発展を遂げていってほしい。私どももその一助となれるよう、より一層の精進を誓う」と力強く述べた。


12事業所34人が地域発展へ決意 陸前高田商工会

 

地域産業の発展に寄与した優良従業員に表彰状を授与

 陸前高田商工会の優良従業員表彰式は、陸前高田市高田町のキャピタルホテル1000で開かれた。12事業所の34人が表彰され、今後も地域の発展や市の復興に寄与することを誓った。
 本年度の受賞者は県商工会連合会長表彰(勤続20年以上30年未満)1人、陸前高田商工会長表彰(同5年以上)33人。
 式にはこのうち18人が出席。冒頭、伊東会長は「晴れの表彰を心からお喜び申し上げる。受賞を契機に、長年培った知識と経験を生かして今後も活躍を」と式辞を述べ、東日本大震災から11年目の同市の振興、発展を願った。
 その後、受賞者らに表彰状と記念品を授与。舟波昭一副市長と福田利喜市議会議長が祝辞を述べ、魅力あるまちづくりや地域経済活性化、市民のなりわい再生への思いを伝えた。
 終わりに、受賞者を代表し、陸前高田商工会長表彰を受けた気仙木材加工協同組合連合会の伊藤典晶さん(50)=気仙沼市=が謝辞を述べ、「努力を認めていただけたことは、社長をはじめ同僚の方々のご指導や、家族の支えがあったからこそ。事業所のさらなる発展のため、決意新たに職務にあたる」と誓った。