陸前高田─仙台間の直行バス 観光誘客へ需要検証 2社共同で実験 あすから無料運行

▲ 実証実験の概要を説明する村上代表取締役㊧と加藤代表取締役

 陸前高田市の地域商社と貸し切りバス会社の2社は27日(土)から、陸前高田─仙台間の直行シャトルバスを運行する実証実験に取り組む。冬の観光閑散期に陸前高田市、気仙圏域への誘客促進、地域経済活性化を目指す試み。来年1月31日(月)まで乗車無料で1日2~3往復し、需要を確かめる。
 実証実験に当たるのは、陸前高田企画㈱(村上清代表取締役)と㈲奥州交通(加藤隆史代表取締役)。25日、高田町の陸前高田企画事務所でマスコミ向けの概要説明会を行った。
 高田町のアバッセたかた発の上り線、仙台駅東口発の下り線ともに朝、夜の2便ずつ運行。需要増が見込まれる毎週月、金曜日は上下線ともに1便増便し、昼に走る。昼の上り線は仙台空港を経由する。
 運行時間は2時間45分。陸前高田─仙台間を結ぶ三陸沿岸道路を走行する。車両は約50人乗りの大型バスで、定員は新型コロナウイルス感染防止のため1便30人。乗客を対象に利用目的や本格運行する場合の料金、満足度などアンケート調査する。
 併せて、陸前高田市内を巡るツアーバス1便を毎日無料運行する。28人乗りの中型車を使い、定員は15~20人を想定している。
 12月20日(月)~26日(日)には、観光振興を図る関連事業として、アバッセたかたパブリックスペースを会場に、同市と姉妹都市の米国クレセントシティー市との交流をPRする写真展を開く。富裕層向けに食や自然の魅力を伝えるモニターツアーなども行う。
 一連の事業は、観光庁の「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」の採択を受けて実施する。路線バス会社が大船渡─仙台間で運行している高速バスは陸前高田市を経由するが、同市と仙台市直結のバスはなく、実証実験でニーズを見極めたうえ、陸前高田企画と奥州交通による本運行を目指す。
 加藤代表取締役は「観光振興を進めるうえで交通課題のクリアは必須だ。三陸沿岸道路開通を追い風と捉え、潜在的な需要の掘り起こしにつなげたい」と見据える。
 村上代表取締役は「まちのにぎわいをさらに発展させていくためには、交通アクセスが重要。仙台まで直接結ぶバスはなく、需要や効果を調べていく」と力を込める。
 乗車は要予約。問い合わせ、予約は陸前高田企画(℡22・9105)へ。
 出発時刻は次の通り。
 ▽陸前高田(アバッセたかた)発=午前6時30分、同10時15分(月、金曜日中心)、午後5時30分
 ▽仙台駅発=午前10時、午後2時30分(月、金曜日中心)、同9時15分