師走議会スタート 10日までの11日間 初日は議案7件可決
令和3年12月1日付 1面

陸前高田市議会の12月定例会は11月30日、開会した。会期を12月10日(金)までの11日間と決め、市当局は令和3年度補正予算案や条例案など議案15件を提出。初日は議案7件、議員発議1件を同意、可決。残る議案8件は、予算等特別委員会(議長を除く全議員で構成)に審査を付託した。
この日同意、可決されたのは▽人事案件▽いわて消防通信指令事務協議会設置に関する協議▽財産の取得▽市一般職の職員の給与に関する条例等の一部改正――など議案7件と、市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部改正の議員発議1件。
財産の取得は、時速20㌔未満で公道を走れる電動車「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」2台で、購入費は3115万円。車両はともに7人乗り(運転手除く乗客定員6人)で、同市への来訪者や高齢者、障害者らの新たな移動手段として来春の本格運行を目指す。平日は災害公営住宅や中心市街地を結ぶ「地域の足」として活用し、土日曜日・祝日は観光施設などを周遊するルートで検討している。
市職員給与に関する条例案の一部改正は、県人事委の勧告に準拠し、12月支給分の期末手当(ボーナス)を引き下げるもの。引き下げ割合は一般職が0・15カ月分、特別職が0・1カ月分など。
一方、議員発議の議員報酬に関する条例の一部改正も議員の期末手当を引き下げる内容。12月のボーナスを0・1カ月分引き下げる。
人事案件は、固定資産評価審査委の委員3人の任期満了に伴うもので、鈴木康文氏(70)=高田町、菅野幸枝氏(43)=同=の再任、佐藤雄幸氏(69)=大船渡市赤崎町=の新任に同意。任期は令和6年12月までの3年間。
予算等特別委に審査を付託したのは、市チャレンジショップや玉山休養施設の指定管理者指定、本年度各種補正予算など議案8件。うち一般会計は歳入・歳出に22億1639万円を追加し、補正後の総額を219億4422万円とする。
主な歳出は▽新型コロナウイルスワクチン3回目接種に伴う関連費4015万円▽小学校改修費(職員室などエアコン設置工事費)2928万円▽11月豪雨に伴う道路災害復旧工事費1369万円▽福祉灯油支給費604万円──などとなっている。
今後の主な日程は次の通り。
▽1日=休会▽2、3日=一般質問▽4、5日=休会▽6日=一般質問、予算等特別委、広聴広報特別委、復興対策特別委▽7日=予算等特別委▽8日=各常任委▽9日=休会▽10日=本会議