気仙丸にも光の装飾 関係者が準備作業 あすから「おおふなとの灯」
令和3年12月10日付 7面

大船渡市観光物産協会(齊藤俊明会長)によるイルミネーション事業「おおふなとの灯」は11日(土)〜1月10日(月・祝)に、大船渡町のおおふなぽーとなどで行われる。本年度は、陸上移設事業が完了した「気仙丸」にも電飾を設置する計画。9日に準備作業が行われ、関係者はにぎわい創出に期待を込めた。
このイベントは、大船渡商工会議所と、LOVE大船渡プロジェクト実行委員会が共催し、大船渡・海を愛する会と、さかなグルメのまち大船渡実行委員会が協力。おおふなぽーとや千石船・気仙丸陸上展示エリアを活用し、魅力的な夜間景観を通じて冬の魅力づくりにつなげようと企画した。
施設前の多目的広場では、昨年に続き「光のトンネル」を設置。浮き球などの漁具による電飾に加え、チューブライトを使った演出も企画。LEDネットライトによる「流れる文字」や、ツバキのモニュメントを特別にライトアップする企画もある。
さらに、気仙丸の陸上展示では、浮き球の漁具を利用したイルミネーションや、波をイメージした装飾を行う。これまでも夜間は、照明で独特の構造美が映える展示となっているが、今月から来月にかけてはひと味違った形でにぎわいを呼ぶ。
事業にかかわる団体関係者による準備作業が9日に行われ、気仙丸そのもののシルエットを生かす形で電飾を配置。おおふなぽーと前でも作業を進め、成功への期待を込めた。
LOVE大船渡プロジェクト実行委の佐々木陽代委員長は「震災から10年がたち、新たなまちなみに、もっとにぎわいが生まれれば。訪れた方々の気持ちも明るくなってほしい」と話していた。
初日は、午後5時から多目的広場で点灯式を開催。翌日以降の点灯時間は午後4〜10時。各所には、さんま大漁旗コンテストの優秀作品もなびかせる。
問い合わせは、同協会(℡21・1922)へ。