応急仮設住宅・本町団地7棟払い下げへ 今月24日まで申請受付

▲ 払い下げとなる本町団地の木造仮設住宅

 住田町は、東日本大震災の発生を受けて世田米地内に整備し、昨年春で入居者全員が退去した応急仮設住宅本町団地の17棟のうち、7棟の払い下げを行う。戸建ての木造で、エアコンや風呂、キッチンなどの付帯備品も含み、価格は1棟1万円。解体費などは自己負担となる。町内の自治公民館や公的団体、町内に住所がある個人、法人を優先するが、他市町からの応募も可能。今月13日(月)から24日(金)まで申請を受け付ける。
 町は震災後、町営住宅の跡地に火石団地として13戸、旧住田幼稚園跡地に本町団地として17戸、旧下有住小学校校庭に中上団地として63戸の仮設住宅を建設。このうち、本町団地には最大で17世帯73人が入居し、昨年4月をもって全員が退去した。
 本町団地の仮設住宅はすべて同じ構造で、1戸当たり床面積は29・81平方・(9坪)。払い下げは建物本体に加え、エアコンや風呂、便座、キッチン、太陽熱温水器など付帯備品を含む。マツ杭から上部が対象で、水道は止水栓からとなる。
 対象者は・町内の自治公民館、町内の公的または公共的団体・町内に住所を有する個人、法人または任意団体・それ以外の個人、法人または任意団体──で、希望者多数の場合は・・・の順で優先し、審査と抽選で決める。
 価格は付帯備品含め一式1万円(1人2棟まで)。エアコン10台、風呂10個、便座5式、キッチン7台、太陽熱温水器9式、ガス給湯器10台、物置4棟、ペレットストーブ6台は単品での払い下げも可能で、備品1個当たり2000円となる(1人3個まで)。1月上旬に決定、不決定の通知を申請者全員に送付する。
 現状引き渡しとし、解体・取り外し、移設費、運搬費といった再利用経費は払い下げを受ける個人・団体が負担。決定から2週間以内に代金を納入し、来年3月25日(金)までの撤去(移設)を求める。
 今月21日(火)と22日(水)の午前9時30分から11時30分まで、現地で見学会を開く。見学会は申し込み不要だが、現地は駐車スペースが限られているため、車で来場する際は農林会館前に駐車を。職員が現地まで送迎を行う。
 町では「払い下げによって、町の木造仮設住宅が一部でも活用され、将来に残っていけば」と、広く申請を呼びかけている。
 払い下げの対象となっていない10棟は解体後、その部材を町が計画している「仕事・学びの場創出事業」における施設建設に活用する予定。
 問い合わせは町企画財政課(・46・2114)へ。