気仙町のカモシー 17日に開業1周年 年間来店者13万人に 感謝伝えるイベント開催へ

▲ 17~19日の1周年イベントやクリスマス限定メニューのチラシを手にする役員

 陸前高田市気仙町今泉地区の商業施設「陸前高田 発酵パークCAMOCY(カモシー)」は17日(金)、開業から1年を迎える。醸造業が盛んな歴史を誇る同地区の特色を生かし、「発酵」をキーワードにした8店舗が入る集客拠点で、来店者数は延べ13万人に達した。同日から19日(日)まで1周年イベントを開催し、地域に感謝を伝える。


 17~19日は、レシピ本などを閲覧できるカモシー内の「2坪」オーナーで、料理家の山田英季氏が発酵食品を使ったパスタ料理を各日50食限定(有料)で提供する。時間は午前11時~午後2時。
 17、18日(土)は、割引や一品無料提供など各店独自のサービスを受けられる特別チケット(数量限定)を配る。18、19日は先着50人に同市の特産「米崎りんご」を使ったホットアップルジュースを振る舞う。
 また、25日(土)は子ども向けに菓子の詰め合わせのクリスマスプレゼントを贈る(先着100人)。各店では26日(日)までホットビールやチョコレート、ローストチキンなど、クリスマスにちなんだ限定メニューを提供する(期間は店舗ごとに異なる)。
 施設は、同市のまちづくり会社「醸(カモシー)」(田村滿社長)が気仙川右岸のかさ上げ地に整備した。
 施設内には▽パン店▽食堂▽食品店▽チョコレート製造・販売▽クラフトビール醸造所▽弁当・総菜店──などが入り、いずれも「発酵」をテーマに据えた商品・料理、サービスを提供している。キッチン併設のコミュニティースペースも設けた。
 地場産品を使ったオリジナルメニューを販売するフェアなどを多彩に展開し、市内外の人でにぎわいを見せる。同社は新型コロナウイルス禍の影響を踏まえ、この1年間の来店者数を5万人程度と見込んでいたが、大幅に上回った。
 田村社長は「コロナという逆境の影響はやはり大きく、集客に苦労した時期もあったが、1年を通して振り返ればたくさんの方々に来ていただいたと大変感謝している。『カモシーに行けば何か楽しいことがある』という形で認知されるよう入居事業者一丸となって頑張っていきたい」と思いを新たにする。
 開館時間は、平日午前10時~午後7時、土・日曜日、祝日午前9時~午後7時。問い合わせは、カモシー内の発酵食堂やぎさわ(℡080・2345・5162)へ。