節目に誓う持続可能な未来 令和4年4月大船渡市制施行70年

▲ 盛町から大船渡町の市街地、大船渡湾を望む。海と山の恵まれた資源を生かし、各種産業や住民活動がはぐくまれてきた

 令和4年(2022)が幕を開けた。今年4月1日、大船渡市は市制施行から70年の節目を迎える。昭和27年(1952)、2町5村が合併して誕生し、平成13年(2001)には、隣接する三陸町と合併。三陸沿岸の拠点都市として、一体化が進められた。
 昭和35年(1960)5月のチリ地震津波や平成23年(2011)3月の東日本大震災など、幾多の自然災害の脅威に見舞われた。多くの人命が奪われた悲しみを忘れず、復興や経済成長の流れに乗り、着実な発展を続けた。
 大船渡港の港湾開発、日本初の第三セクター「三陸鉄道」開通、三陸沿岸道の供用など、都市基盤整備の一方で、平成や令和の時代は人口減少が進んだ。少子高齢化や縮小する行財政への対応など、未来に向けた課題は多い。
 今ある多彩な自然や人材を見つめ直し、丁寧に掘り起こしながら、国内だけでなく世界の潮流も見定め、前へと進む地域づくり。持続可能な未来に向けて、大船渡市は新たな一歩を踏み出す。    (2、3㌻に続く)