関係人口拡大へ一手 越喜来の漁業・中野さんがホタテのブランド加工品発売 近畿大生らと連携してPRへ
令和4年1月6日付 7面
大船渡市三陸町越喜来の漁業・中野圭さん(35)は、越喜来産の「ホタテのオリーブオイル漬け」を発売した。中野さんの早稲田大学商学部時代の同級生で、東大阪市の近畿大学経営学部商学科特任講師(広告論)の峯尾圭さん(36)の協力を得て、ゼミでマーケティングを学ぶ学生がこの商品を発信するためのポスター広告作成に取り組んでおり、関係人口拡大への一手として〝越喜来ブランド〟PRへ連携している。
ホタテのオリーブオイル漬けは中野さんが養殖した濃くて甘く、大ぶりで肉厚なホタテに、陸前高田市の特産「米崎りんご」を使った大船渡町の㈱スリーピークスのアップルワインを加え、にんにく、オリーブオイルなどと調和。ホタテのうま味を引き立たせている。1パック160㌘1620円の冷凍品で、保存料は使っていない。
商品は中野さんが「一年を通じていつでも安定的に越喜来の海産物のおいしさを届けたい」と、一昨年から6次産業化を目指して始めた水産加工品の開発、販売を展開する「OKIRAI PREMIUM(越喜来プレミアム) 越喜来を味わうシリーズ」の第2弾。
猪川町の加工品開発・製造・販売業の㈱シャインの桑野祐一社長らと連携して開発した。第1弾は一昨年12月に「ホヤのレアスモーク」(1パック30㌘900円)を発売しており、いずれもインターネットの産直サイト「ポケットマルシェ」(https://poke-m.com/producers/261544)で全国に販売している。
峯尾さんのゼミで学んでいる学生約20人にはマーケティングの実践として、ホタテのオリーブオイル漬けの魅力や背景を広く、分かりやすく消費者に伝えるためのポスター広告のデザインを考案する課題が峯尾さんから与えられ、数人ずつグループに分かれて制作に取り組んでいる。
学生たちは昨年11月、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、ポスターの構成やデザインのコンセプトなどを発表。中野さんや広告実務家らを含む6人が独創性、デザイン性、プロモーションの有効性などの観点で審査した。上位グループには景品として、中野さんが育てたホタテを送った。
学生たちは考案したデザインに沿って中野さんから写真などの提供を受け、3月までに実際にポスターを作り、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のインスタグラムに載せ、中野さんの商品を発信する。
峯尾さんのゼミの学生らは一昨年、第1弾のホヤ商品のプロモーションにも携わった。
中野さんは「越喜来の食材を味わってもらい、関係人口を増やしたい。越喜来ブランドをどう発信するか、学生にも一緒に考えてもらい、仲間が増えるのはありがたい。いいアイデア、デザインが出てきて商品発信が期待できる」とポスターの完成に期待を込める。






