「ちょうど半分」祝福2倍 千葉ロッテの佐々木朗希投手が気仙両市の成人式出席

▲ 気仙両市の成人式に出席した佐々木投手=陸前高田市民文化会館(ロッテ球団提供)

 プロ野球・千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手(20)=陸前高田市出身・大船渡高校出=は9日、気仙両市の成人式に出席した。高校卒業まで両市で9年ずつを過ごした佐々木投手は、陸前高田市は午前、大船渡市は午後と開催時間の差を生かし、小中高校時代の同級生とともに喜びを共有。古里で20歳の門出を祝い、思い出深い一日を過ごした。

 

同級生と再会し決意新たに

 

 佐々木投手は、高田小、猪川小、大船渡一中と進み、大船渡高に進学。気仙両市に同級生がいる中、まずは午前10時からの陸前高田市成人式に出席。式後は、会場の市民文化会館玄関などで、市民らから求められた写真撮影に快く応じた。
 間近で目にした高田町の菅野幸子さん(58)は、次男が高田小時代の同級生といい「久しぶりに会い、りりしい大人びた姿を直接見られてうれしい。昨シーズンの活躍ぶりは本当に素晴らしい。これからもずっと応援し続ける」と感激していた。
 引き続き、午後2時開始の大船渡市成人式に姿を見せ、大船渡一中卒業生向けの着席エリアで式典に臨んだ。ステージで行われた出身校別の記念撮影ではマスクを外して笑顔を見せたほか、終始、同級生らと気さくに談笑を楽しんでいた。
 両会場とも混雑は見られず、佐々木投手を特別扱いすることなく進行。気仙で育った新成人として、思い出多い仲間とともに20歳の節目を喜び合った。
 式後、佐々木投手は、ロッテ球団を通じてコメント。「この日を健康に迎えることができて、うれしいです。これから日々、精進して成長していきたいと思います。今日は久しぶりに同級生に会うことができて、とても懐かしかったですし、みんなに応援してくれていると言ってもらえたので、また頑張ろうという思いになりました」と喜びを込めた。
 両市の成人式に出席した理由は「18歳まで岩手にいた中で、ちょうど半分ずつ生活をさせていただいて、自分にとってはどちらも思い出の詰まった特別な場所。今日は時間的にも両方、出席できる形でしたので、出させていただいた」と明かした。
 さらに、9日からSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「インスタグラム」を始めたことも報告し、早速、成人式会場での写真を公開。コメントでは「日々のちょっとした写真とかもアップする予定ですので、ぜひファンの皆さまに見ていただけたら」とアピールも添えた。