三陸花火 開催日決まる 4月29日と10月8日の年2回 を計画 松原運動公園に観覧席
令和4年1月14日付 7面

陸前高田市の三陸花火競技大会実行委(浅間勝洋委員長)は、今年の花火大会を4月29日(金・祝)に、競技大会を10月8日(土)に同市で開くことを決めた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で春の大会を中止したが、秋に競技大会を初開催し、市内外の人を魅了した。今年はそれぞれ1万発以上の打ち上げを予定し、会場の高田松原運動公園の来場者数は2万人程度を見込む。
実行委によると、会場はともに同運動公園。全席有料の観覧席を設ける。
4月の三陸花火大会は正午に開場。打ち上げ時間は午後7時〜8時30分で、音楽と花火を組み合わせた「ミュージックスターマイン」を中心としたプログラムを組む。
10月の三陸花火競技大会は正午に開場し、午後6時〜7時30分に打ち上げる。前回と同じく競技部門を加え、全国の花火師によるオリジナル花火も楽しめる。
実行委は、同市を含む三陸沿岸の有志らで構成。三陸から元気と笑顔を届けようと、一昨年10月に同運動公園でプレ大会を開いた。
昨年は、当初5月と10月の年2回開催を計画していたが、コロナ禍の影響で5月の大会を中止した。
10月の競技大会はプレ大会を上回る規模の花火ショーが繰り広げられ、初の試みとなった競技部門には全国の花火業者23社から若手花火師が参加した。
実行委によると、同運動公園の来場者数は約1万2000人。園内では地元内外の団体が出演する郷土芸能ステージや三陸の食を楽しめるイベントも行われた。東京パラリンピック開会式で国歌独唱した全盲のシンガー・ソングライター、佐藤ひらりさんがスペシャルゲストとして参加した。
浅間委員長(40)は「春と秋ともに新たなことにチャレンジし、同じ花火大会と思われないような工夫をしたい。両方とも一人でも多くの人に来てもらえるイベントにするのが目標」と見据える。
また、「これまでの大会は正直赤字で、持続させていくため黒字に転換させることが今年の大きな課題。地域の方々に『花火大会があるよ』といろいろな場面で外部の人に伝えてもらうことが一番の宣伝になる。ぜひご協力をお願いしたい」と呼びかける。