おいしいイチゴ届けたい 京都から移住の中島さん 陸前高田で新たな一歩

▲ 「おいしそうなイチゴだ」。真っ赤に色づいたイチゴを千葉さん㊨と確かめ、笑顔の中島さん

 京都府京都市から陸前高田市に移住した中島智さん(36)は17日(月)から、イチゴを栽培している米崎町の大規模園芸施設で働き始める。知り合いで、同施設での栽培を手掛ける「Hs farm(エイチエス・ファーム)」代表の千葉勝久さん(45)に誘われ、古里・京都を離れ、縁もゆかりもない地で経験のない農業を一から学ぶ決意を固めた。「おいしいイチゴを多くの人に食べてもらえるよう頑張る」と意気込んでいる。

 

17日から園芸施設で勤務

 

 中島さんは今月初旬、陸前高田市高田町に転居。一昨年末に千葉さんから「イチゴ栽培の仕事を手伝ってくれないか」と連絡を受けたのがきっかけだった。京都府内の民間会社でバリバリ働いており、当初は戸惑ったものの、今後の可能性を秘めている事業の話を聞くうちに「チャレンジしてみたい」という思いも湧いた。家族や職場の同僚らからの後押しを受け、移住を決めた。
 大規模園芸施設では昨年12月、今季の収穫がスタート。「一度、収穫作業を体験させてもらい、イチゴのおいしさに驚いた」と中島さん。「多くの人にこの味を知ってもらいたいという思いが高まりましたね」とにこやかに笑う。
 同施設は、市が平成27年1月に整備。広さ3600〜4100平方㍍の農業用ハウスが計4棟あり、このうち1棟でイチゴを栽培している。
 管理は市からの委託を受け、大船渡市農協(JAおおふなと)の子会社・㈱JAおおふなとアグリサービスが担うが、Hs farmがイチゴの栽培部門を引き継ぐ形で、昨年9月に創業。千葉さんはアグリサービス社員時代からイチゴ栽培を担当し、中島さんを含め4人体制で収穫に当たっていく。
 千葉さんは「一緒に働いてくれると決断してもらいありがたい。高品質なイチゴを安定生産し、販路を開拓していくため頑張ってほしい」と期待する。
 中島さんは「作物を育て、売っていくという仕事は簡単ではない。勉強の日々が続くと思うが、新たなことにトライできる楽しみの方が大きい。一日も早くノウハウを覚えていきたい」と決意する。