笑顔ほくほく 人気上々 石焼き芋販売が好評 シルバー人材セ(別写真あり)

▲ 笑顔を交わしながら焼き芋販売業務にあたる会員たち

 大船渡市シルバー人材センター(石山宣昭理事長、会員265人)による毎週木曜日限定の石焼き芋販売が、人気を集めている。作業を担うのは、平均年齢86歳を超える「ゴールド会員」の女性たち。和気あいあいとした雰囲気の中で手を動かして甘みを引き出すとともに、新聞紙で包んだ昔ながらの手渡しにもこだわり、自身の健康保持につなげている。

 

平均年齢86歳超の会員活躍

 

 盛町の市民体育館そばに構えるプレハブ施設内では、香ばしい石焼き芋の香りとともに、生き生きとした声が響き渡る。木曜日になると、85〜89歳の女性5人が午前から集まり、焼き芋機にサツマイモを並べたり、包装用に新聞紙を折りたたむ作業に励むなどして、笑顔を交わす。
 焼き芋は1本300円で販売。しっとりとした味わいの「シルクスイート」と、ねっとりとした食感が特長の「安納いも」の2種類を使用している。毎週木曜日午前11時から50本前後を販売するが、「甘くておいしい」「新聞紙の包装も懐かしい」とリピーターが増え、売り切れが相次ぐ。
 作業に励む女性たちは、いずれも会員歴20年超を誇り、長年草取りや介護業務などに従事してきた。ゴールド会員は、年齢や体力面などの理由で就業は行わないものの、仲間づくりの各種行事や社会貢献活動に参加でき、現在、11人が登録している。
 石焼き芋販売は、同センターの普及啓発活動の一環で、一昨年にスタート。当初は職員や一般会員が行っていたが、ゴールド会員の「交流の場がほしい」といった声に応える形で、今シーズンの販売が始まった昨年11月から作業を任せている。
 甘み豊かな焼き芋を販売するのはもちろん、元気に笑顔を交わして活気を呼び込み、センターのイメージアップにもつながる。「今週も元気に頑張ろう」と声を掛け合うことで、健康保持への効果も大きい。
 毎週、作業に携わる大船渡町の和田八重子さん(85)は「毎週ここに来るのが楽しみ。元気なうちは続けていきたい」と話し、笑顔を見せる。
 販売日は、ゴールド会員手作りの干し芋も、1袋200円で取り扱う。今シーズンの販売は、少なくとも3月末までは続ける。
 購入希望者には、前日までの電話予約を勧めている。問い合わせは同センター(℡26・5124)へ。