他地域の名物味わって 天むすと喜多方ラーメン 道の駅高田松原で2月5日から期間限定で提供

▲ 2月5日から名古屋名物の天むすなどを販売する

 陸前高田市気仙町の道の駅高田松原内の飲食店「たかたのごはん」は2月5日(土)から、愛知県名古屋市の天むすと福島県喜多方市の喜多方ラーメンの二つの名物を提供する。期間はともに3月末までの予定。新型コロナウイルス禍に伴い、県外への移動など慎重な行動が求められる中、「市民らが他のご当地グルメを地元で味わえる機会にもなる」とPRしている。

 

 天むすは土・日曜日、祝日限定で提供する。通常のエビ天に加え、広田湾産カキ、ワカメの天ぷらを地域ブランド米「たかたのゆめ」のおにぎりにそれぞれ乗せた3種(茎ワカメのつくだ煮付き)を1セットにして販売する。
 陸前高田、名古屋両市は、東日本大震災後の支援をきっかけに交流を続け、友好都市協定を結んでいる。同道の駅では今月12日から、名古屋の土産品を販売するイベント「名古屋日和」(一般社団法人・トナリノ主催)が開かれており、同店はイベントに連動する形で天むすを販売する。
 価格は税込み500円。販売は同イベントブースで午前11時から午後3時ごろまで行う。
 喜多方ラーメンは、喜多方市の道の駅喜多の郷の味を再現する。両道の駅は昨年交流を始め、喜多の郷では先行し、広田湾産カキを具として加えた「喜高田ラーメン」を通常のラーメンとは別に提供しているといい、その「お返し企画」として限定メニュー化する。
 麺やスープ、具材は、喜多の郷を通じて取り寄せる。陸前高田市の特産「北限のゆず」の皮を別皿で一緒に出し、味の変化も楽しめるようにする。
 価格は税込み750円。たかたのごはんで注文を受け付ける(食券購入)。営業時間は基本的に、月・金・土・日曜日の午前11時〜午後3時。
 同店は、道の駅高田松原を運営する㈱高田松原(熊谷正文社長)の直営店。たかたのゆめを使った海鮮丼などが人気で、今月中旬にはカキやホタテをはじめ地場産品をふんだんに使った海鮮ドリアをメニュー化した。
 同道の駅スタッフで、同店担当の竹田耕大さん(29)は「コロナの影響で県外に移動しづらい状況が続いている。市民の方々に他の地域の味や文化に触れてもらう機会となればいい」と話している。
 問い合わせは、同道の駅(℡22・8411)へ。