「つばきまつり」あす開幕 世界の椿館・碁石 感染防止策講じ3月21日まで

▲ 市役所などに掲げられている「つばきまつり」のポスター

 大船渡市の「三陸・大船渡第25回つばきまつり」は5日(土)から3月21日(月・祝)まで、末崎町の世界の椿館・碁石で開かれる。同施設は先月から、強風被害のため休館措置が続いていたが、4日までに復旧対応を終え、開幕日から再開する見込み。本年度も、新型コロナウイルスの感染リスクを避けながら「静かにツバキを楽しんでもらう」催事を目指す。

 

強風被害復旧もめど


 市や市農協、市花き研究会、大船渡ツバキ協会など9団体で構成する実行委員会(委員長・戸田公明市長)が主催。同館で世界13カ国、600種以上が開花する時期に合わせ、「椿の里・大船渡」のPRと花きの生産振興、交流促進を図ろうと毎年開催している。
 開催時間は午前9時〜午後5時。初日は、大船渡つばき娘やおおふなトンによる出迎えが午前10時ごろと11時30分ごろに行われ、ツバキに関する飲食物やグッズ販売も計画。先着100人に「椿ゆべし」をプレゼントするほか、子ども向け貸衣装や中学生以下の来場者向けゲーム・抽選会も行う。
 新企画の「館内椿さがし」は、期間中の全日で開催。指定のツバキを探し、アンケート付きの用紙で応募する。抽選で1人に大船渡温泉のペア宿泊券、3人に1500円相当の特産品が当たる。
 館内各地に「フォトスポット」も用意。来場者によるSNSなどでの発信で「つばきのまち」のアピールを見据える。スマートフォン用の「自撮り棒」も貸し出す。
 まつり開催に合わせ、気仙両市の周辺観光施設を巡る「周遊謎解き」も行う。同館や市立博物館、碁石海岸レストハウス、大船渡温泉、道の駅高田松原、道の駅さんりくの各入口に設置された「謎」を解いてキーワードを完成させ、必要事項を添えてメール(ofu_nourin@city.ofunato.iwate.jp)で送信する。抽選で詰め合わせ商品などが当たる。
 新型ウイルスの影響で、3月に予定されていた全国椿サミット大船渡大会は中止が決まった。一方で、椿館では例年2月中旬〜3月に花の最盛期を迎え、地域住民らの来訪を呼びかける。
 入館料は一般と高校生が500円。小・中学生が300円。問い合わせは同実行委(市農林課内、℡27・3111)へ。