新型コロナウイルス/県内277人で最多更新 大船渡市の1人から検出

 県などは17日、大船渡市の50代公務員女性を含む県内の277人から新型コロナウイルスが検出されたと発表した。1日当たりの発表人数としては16日の247人を上回り、2日続けて過去最多を更新。人口10万人当たりにおける直近1週間の新規感染者数は106・9人と、初めて3ケタ台となった。
 16日は検査1668件中、県外在住者5人を含む10歳未満〜90歳以上の男女からウイルスを検出(県内保健所別の感染者数は別表)。保健所別の最多は盛岡市で、すべての保健所管内で患者が確認された。
 新規患者のうち、クラスター(感染者集団)関連は79人、過去の患者との接触歴があるのは82人、発表時点で感染経路不明は116人。重症者はなかった。 
 大船渡市の女性は、発表時点で感染経路が分かっていないという。
 新たなクラスターは2件発生。盛岡市内の高齢者施設で7人、久慈保健所管内の教育・保育施設で14人の感染が判明している。
 公表済みのクラスターのうち、患者数が増えたのは16件。学校を中心に、教育・保育施設、高齢者施設などで拡大がみられた。
 県内では、2日連続で200人を超える感染が確認された。県は「国のアドバイザリーボードでは、全国的な感染者数は減少の動きも示されたが、県内ではそこまでは考えられず、引き続き注意が必要。特に子どもの感染が多く、高齢者は割合は低いが実数は増えている。オミクロン株は感染力が強いため、今後とも基本的な対策の徹底をお願いしたい」と話している。
 17日午前9時現在、累計患者7552人のうち、入院中は186人(うち重症者1人)、宿泊施設療養中は82人、自宅療養中は1622人、退院などは5605人(うち死亡55人)、入院等調整中は57人。自宅療養者は前日に続いて過去最多数を更新した。
 県内の病床使用率は46・5%で、前日をやや上回った。


 

 宮城県気仙沼市で17日、1人の新型コロナウイルス患者が公表された。