「ありすぽーく」たっぷり 新カレーパン販売中 イーガストすみたで
令和4年3月25日付 7面

住田町観光協会(佐々木慶逸会長)と同町の㈲ありす畜産(水野雄幸代表取締役)は、同社の豚肉を使用した「お肉たっぷりカレーパン」を共同開発し、世田米で同社が運営する町特産品販売センター「イーガストすみた」での販売を開始した。ブランド肉である「ありすぽーく」をふんだんに使用した一品で、商品を通じた住田産食材の魅力発信、フードツーリズム推進へと期待がかかる。
町観光協会、ありす畜産が開発
カレーパンの開発は、令和元年度にスタートした県の新たな県民計画長期ビジョンの中に盛り込まれている「三陸防災復興ゾーンプロジェクト」の一環として同協会が取り組んだ。
同プロジェクトは、復興過程で進展したまちづくりや交通ネットワーク、港湾機能などを生かして地域産業の振興を図り、三陸地域の多様な魅力を発信して国内外との交流を活発化させることで持続的に発展するゾーンの創造を目指すもの。この中で、三陸の豊かな食材や食文化を活用したフードツーリズムの推進など、世界に誇れる食のまちの形成に向けた取り組みの推進も掲げられている。
同協会では昨年度、町内産の野菜を使用したソース「種山ヶ原〝三ツ星〟物語」や、「ありすぽーく生餃子」「ありすぽーく粗挽き肉団子」を開発・販売。
本年度は、ありす畜産との共同開発で、辛さ控えめで子どもでも食べやすい「ロングキーマカレーパン」、町のPRキャラクター「すみっこ」をイメージした「スパイシー住田カレーパン」を発売した。
スパイシー住田カレーパンがカレーパンファンの大人向け商品だったのに対し、今回のお肉たっぷりカレーパンは「もっと肉感がほしい」といった消費者の声を受け、ありすぽーくをふんだんに使用。楕円型のふわりとしたパン生地の中に豚肉たっぷりのカレーフィリングが入っており、食べ応えがありつつ、子どもや辛いものが苦手な人でも食べやすいよう仕上げた。油調前重量は110㌘だが、そのうち豚肉が25㌘を占めており、ボリューム感いっぱいの商品となっている。
石川県の業者に製品化を委託し、今月10日から、イーガストすみたでの販売が始まった。価格は1個220円(税込み)。一日24個〜30個を並べているが、完売する日が多く、人気を集めている。
イーガストすみたの金野博店長は「ありすぽーくの肉感を十分に感じられるし、辛みが苦手な方でも食べられるよう商品なので、ぜひ味わっていただきたい」と話している。