朗希投手 地元から応援を 有志による後援会組織発足 今後市民や出身者の入会募る

▲ 「地元から佐々木投手の活躍を応援しよう」。思いを一つに応援する会を発足させた有志

 陸前高田市出身で、プロ野球千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手(20)=大船渡高出=の活躍を地元から応援しようと、市民有志が後援会組織を発足させた。昨夏から検討し、本人の公認を得て立ち上げに至った。会員数は500人程度を目指し、今後、市民、または市出身者を対象に募集する。プロ3年目に入った同市の〝宝〟を市民一丸となって応援していく。(高橋 信)

 

 設立総会は3月30日、高田町の夢アリーナたかたで開かれ、有志9人が出席。会則や役員、令和4年度の事業計画などを決め、会長には陸前高田商工会会長で、アバッセたかた運営法人理事長の伊東孝氏を選任した。
 組織名は「佐々木朗希選手を応援する会」。本年度は観戦ツアーなどを企画し、近く開設するフェイスブックで応援メッセージを発信する。将来的には本人を招いての激励交流会や少年野球教室開催を構想する。
 会員数は15歳以上の一般400人、6〜14歳のジュニア100人程度を想定し、今月10日ごろから入会を募る。会員証は佐々木投手の写真入りで発行する。市出身の首都圏在住者らでつくる在京陸前高田人会にも周知を図る。
 大船渡高時代に高校生史上最速の163㌔の直球で沸かせ、「令和の怪物」と称される佐々木投手。今季は開幕3戦目の3月27日、東北楽天ゴールデンイーグルス戦(楽天生命パーク宮城)に先発。勝敗はつかなかったものの、自己最速を1㌔更新する164㌔の剛速球と2桁奪三振で今季の活躍を予感させる投球を披露した。
 インタビューなど折に触れて古里・陸前高田への思いを述べる佐々木投手に対し、地元側も応えて応援組織を立ち上げようと、本人やその家族らと交流の深い市民有志が動き出した。今年1月、同市の成人式に出席した佐々木投手に組織発足について説明し、公認を得た。
 東日本大震災で亡くなった佐々木投手の父と親交の深い飲食店経営・長田正広さん(56)は、幹事に就いた。「地元で組織が立ち上がりうれしい。今シーズンの活躍を心から願っている」と話した。
 伊東会長は「佐々木選手の活躍を市民みんなで応援していきたい。設立準備に当たった世話人の方々を中心に盛り上げていく」と力を込めた。
 役員は次の通り。
 ▽会長=伊東孝▽副会長=坂井一晃、丹野紀雄
 ▽事務局長=村上知幸▽幹事=黄川田敏朗、及川修一、長田正広、熊谷栄規
 ▽会計=村上充▽監事=戸羽直之、菊池徹