オリジナル婚姻届使って ゆめちゃんとサッカー川崎Fキャラをデザイン 市が交流記念し作成
令和4年4月1日付 6面

陸前高田市は1日から、同市の「たかたのゆめちゃん」と、サッカーJ1川崎フロンターレの「カブレラ」の両マスコットキャラクターのイラストをあしらったオリジナル婚姻届を配布する。市と同クラブは東日本大震災を機に絆を深め、交流をPRする両キャラクターは、昨年交際を宣言。近く〝ゴールイン〟を果たすのを記念し、市が同クラブ、神奈川県川崎市高津区との協働でオリジナル版を作成した。従来の婚姻届と同様に市区町村に提出でき、結婚の節目を迎えるカップルの利用を呼びかける。(高橋 信)
きょうから市民課で配布
オリジナルの婚姻届はフルカラーA3判で、通常の届出書よりも厚い上質紙を使った。用紙の右下にはボールを蹴り、ゴールを決めるカブレラと、応援するゆめちゃんが描かれ、電光掲示板の絵に「末永くお幸せに」と書かれている。
フロンターレは震災直後、陸前高田市の子どもたちにクラブオリジナルの算数ドリルをプレゼントしたのをきっかけに、市民らとの交流を開始。サッカー教室を開いたり、子どもたちを本拠地・等々力陸上競技場に招待する「かわさき修学旅行」を行うなど物心両面の支援、交流事業を展開し、平成27年9月、同市と友好協定「高田フロンターレスマイルシップ」を結んだ。
ゆめちゃんとカブレラは、「支援から交流へ」を合言葉に、友好関係の発信役として手を携えながら活動してきた。市によると、昨年8月に交際を宣言し、同年10月のフロンターレのホーム戦前、観客が見守る中、カブレラがゆめちゃんにプロポーズした。近く川崎市内でゴールインパーティーが開催されるという。
ゆめちゃんの活動を運営するNPO法人・AidTAKATA(エイドタカタ)は、高田町の中心市街地で「ゆめちゃんハウス(仮称)」の建設を計画しており、今夏ごろのオープンを目指す。同ハウスではゆめちゃんと触れ合えるほか、フロンターレグッズも販売していく。
市観光交流課の村上聡課長補佐(1日付で防災課課長補佐)は「ゆめちゃんとカブレラのゴールインは、当市とフロンターレとの末永い友好関係を象徴する節目でもあり大変うれしく思う。今後も『支援から交流へ』を合言葉にさまざまな活動が展開されればいい」と期待し、「ぜひオリジナル婚姻届を利用してもらいたい」とPRする。
配布は市役所1階の市民課窓口で行い、従来の婚姻届も用意している。届出書に関する問い合わせは、同課(℡54・2111内線131)へ。