指定管理で運営開始 市立図書館 TRCが9人体制で
令和4年4月2日付 7面

大船渡市盛町の市立図書館(熊谷善男館長)の指定管理による運営が1日、新年度のスタートに合わせて始まった。熊谷館長ほか、㈱図書館流通センター(TRC・本社東京都文京区、細川博史社長)の社員ら計9人体制で、より利用者に寄り添った運営を目指す。
スタッフは同日から、そろいのグレーのジャケットを着て図書の貸し出し、返却業務などに当たった。
新たに利用者へのコピー機の貸し出しを開始(白黒10円、カラー50円)。指定管理開始を記念し、小学生以下の子どもたちには同日から数日間、数量限定でメモ帳や缶バッジをプレゼントする。
指定は3年間で、本年度の管理運営委託料は4500万円。
本年度のスタッフは6人が市の運営からの継続雇用。同社の指定管理により、司書の有資格者は昨年度までの2人から4人(うち司書補1人)に増えた。
市民の学びを支える図書館として、市民が自らの興味・課題に対し、図書館やインターネットを活用し、調べ、まとめた作品を応募する「図書館を使った調べる学習コンクール」の開催に向け、本年度は他の図書館で行ったコンクールの模造品を子どもたちの夏休み期間に展示する計画。
今後は準備が整い次第、東海新報の電子版「Web東海新報」を館内のパソコンで閲覧できるようにする。
読み聞かせグループと連携した「おはなしパレード」の開催や移動図書館車「かもしか号」の運行は、昨年度までと同様に継続する。
総括責任者の大友立さんは「コロナ禍の状況が落ち着くまではなかなかお客さんがついてこないと思うが、これまでの事業の継続に加えて新しい取り組みをしていきたい。常に利用者の利便性を考えて運営していきたい」と意気込む。
本年度の開館時間は平日午前9時~午後7時、土・日曜日、祝日は午前9時~午後5時。火曜日は休館。