安全な登下校を 入学・始業シーズン迎え 見守り隊が活動開始(別写真あり)

▲ 子どもたちに声をかけながら登校を見守る隊員たち

 気仙も入学式や始業式のシーズンを迎えた。住田町内の元交通指導隊員ら有志で構成する「住田町子ども見守り隊」(佐藤國雄隊長、隊員8人)は「春の全国交通安全運動」が始まった6日から、本年度の活動を開始。子どもたちが安全に登下校できるよう見守っている。(清水辰彦、2、7面に関連記事)

 

 見守り隊は60~80歳代のメンバーでつくり、現役の交通指導隊の人手不足を補う活動のほか、日常の子どもの見守り、各種交通安全運動に呼応した取り組みなどを展開している。現在は新型コロナウイルス感染症の影響もあって一斉活動は難しい状況となっている中、各隊員がそれぞれの地域で活動している。
 佐藤隊長(77)は、10年以上前に同町交通指導隊長を務めた経験があり、退任後も気仙地区交安協世田米分会で交通安全活動に尽くしてきた。
 4年ほど前、町内で道路を横断していた子どもが車にはねられそうになった現場を目撃したことをきっかけに、「子どもの安全を確保するため、大人の目が必要」として、仲間の賛同も得て令和2年3月に見守り隊を立ち上げた。
 以降、町内の通学路などで登下校する子どもたちが事故や犯罪に巻き込まれないよう、安全安心な地域づくりの活動に励んでいる。
 結成3年目となる本年度は、6日にスタートした「春の全国交通安全運動」に合わせて活動を開始。世田米の気仙地方森林組合前や大船渡消防署住田分署付近の通学路に立ち、見守り活動を実施した。
 佐藤隊長ら隊員3人が参加し、「おはよう」「いってらっしゃい」と子どもたちとあいさつを交わしながら見守った。
 15日(金)までの同運動期間中は、連日活動を行う予定。本年度は新たに青色回転灯も導入。3台の車両に装着して下校時の見守りも展開する。佐藤隊長は「子どもたちが事故や犯罪に巻き込まれないように目を光らせていきたい」と話していた。