グリスロ 今月末運行開始へ 市内社団法人が運営 16日に出初式と試乗会

▲ 30日から運行するグリスロの車両。乗客定員6人で、有料で市内を走る

愛称募集用の応募申し込みフォーム

 陸前高田市の一般社団法人・陸前高田グリーンスローモビリティ(小出浩平代表理事)は30日(土)、環境に優しい小型電気自動車「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」の運行を開始する。これに先立ち、16日(土)に高田町の商業施設「アバッセたかた」入り口そばで出初式と試乗会を開く。今後車両の愛称を募るほか、運転手募集の説明会も開催する。         (高橋 信)

 グリスロは時速20㌔未満で公道を走れる4人乗り以上の電動モビリティ。陸前高田市は本格運行を見据え、令和3年度に7人乗り(乗客定員6人)2台を購入した。
 市から車両の無償貸与を受け、運行・運営を担う陸前高田グリーンスローモビリティは、陸前高田しみんエネルギー㈱などの市内企業・団体で構成する。
 土・日曜日、祝日は、観光客向けに道の駅高田松原や陸前高田発酵パークカモシー、ワタミオーガニックランド、中心市街地を巡り、500円で1日乗り放題とする。平日は高齢者や障害者を含めた市民の移動の足としての活用を想定し、災害公営住宅の市営今泉団地、市営中田団地と高田、米崎町の商業施設などを結ぶ2ルート。運賃は1乗車につき100円を予定している。
 出初式は16日午前9時45分から行う。試乗会は予約不要で、誰でも無料で乗ることができる。運行時間は午前10時~正午と午後1~3時で、アバッセたかた周辺を2台が循環する。
 車両の愛称は16日から5月15日(日)まで、市民や市内に通学・通勤している人を対象に募集する。応募方法は、インターネットの専用フォーム入力、メール、ファクスのいずれかで、▽氏名▽年齢▽住所▽電話番号▽愛称(一つのみ)、愛称に込めた思い──を記載する。
 愛称は5月中に決定する。採用者にはグリスロに1年間無料で乗れる年間パスポートと、地域ブランド米「たかたのゆめ」(5㌔)を贈呈する。
 運転手募集の説明会は今月15日(金)、17日(日)のいずれも午前10~11時30分、高田町の市コミュニティホールで開かれる。両日とも同じ内容で、試乗運転あり。参加は事前予約が必要で、申し込み方法は電話、ファクス、メールのいずれかで。
 対象は▽普通自動車免許を持ち、運転やコミュニケーションが好きな人(2種免許や経験の有無不問)▽26歳以上──。一定期間の研修を経て、適正があると認めた人を運転手(報酬あり)として採用する。
 市は国の「SDGs未来都市」に選定されており、高齢化、人口減が進む中、誰もが住みやすいまちを目指し、グリスロの導入を検討。令和元年度、2年度には実証実験を実施し、利用者の声を参考に効果を検証してきた。
 30日以降の運行経路・時刻表は出初式に合わせて発表し、20日(水)発行の市広報にも掲載する。
 愛称や運転手募集の申込先は、陸前高田グリーンスローモビリティ事務局(℡53・2612、メールinfo@rtse.jp、ファクス53・2117)。
 問い合わせも同事務局(℡080・6378・7876)へ。