事故なく登下校を 高田小前で街頭活動 警察など「横断歩道の日」で(別写真あり)
令和4年4月14日付 6面

大船渡警察署(永澤幸雄署長)や陸前高田市の交通安全関係者らは13日、高田町の高田小学校(熊谷広克校長、児童155人)前の道路で「横断歩道の日」に係る街頭活動「止まる・見る・待つ・守る作戦」を行った。春の全国交通安全運動(6〜15日)に伴う黄色い羽根配布も行い、事故なく登下校できるよう、子どもたちや幹線道路を走るドライバーらに注意を呼びかけた。(阿部仁志)
同署と地域交通安全活動推進委員、市役所、市交通指導隊、気仙地区交通安全協会の約20人が活動に参加。同校前を通る高田北幹線の歩道に並び、のぼりを掲げてドライバーへ注意喚起を行ったほか、横断歩道を渡る子どもたちの保護誘導活動を展開した。
子どもたちは大人たちと元気にあいさつを交わし、横断歩道では左右を見てしっかり安全を確認してから道路を横断。校門付近では黄色い羽根を受け取った。
菊池美咲さん(1年)は「学校の前にたくさん人が立っていて驚いた。横断歩道は、右、左、右を見て、車が来ているかどうか確認してから渡ります」と意識を改めた様子だった。
県警では、歩行者の安全確保と順法意識を高めることを目的に、今年から毎月第2水曜日を「横断歩道の日」に指定し、安全モデル横断歩道における各種活動を推進している。
同署管内では5カ所が安全モデル横断歩道に指定されている。この中には同校正門前の横断歩道も含まれ、全国交通安全運動とも絡め、「横断歩道の日」の街頭活動を計画した。
同校の通学路は、同校前を通る高田北幹線と主要地方道大船渡広田陸前高田線(通称・アップルロード)の間を結ぶ市道「高田米崎間道路」が全線開通した昨年7月以降、交通量が増加。高田北幹線では、カーブや傾斜によって横断歩道を渡ろうとする歩行者をドライバー側から視認しにくい箇所があり、登下校の見守り活動を行う地域住民や教職員らの間でも事故防止に対する意識は高まっている。
街頭活動の様子を見た熊谷校長は「新入生も含め、きょうはみんな立派に歩いていた。これからも引き続き事故なく登下校できるよう、交通安全を意識してほしい」と語った。
同署の菅原和郎交通課長は「登校時間帯の交通量が多く、その中で子どもたちが幹線道路を横断しているという状況を改めて実感した。事故を起こさないためには今回のような運動を行っていくことが大事」とし、関係者に協力を呼びかけていた。