活気創出へ多彩さ戻る GW中の気仙の催事 2年越し実現や定番イベントも
令和4年4月28日付 3面

新型コロナウイルス影響下で3度目となるゴールデンウイーク(GW)が、あす29日(金・祝)から始まる。気仙でも期間中、2年越しの実現やコロナ禍前と同規模の開催を目指す定番イベントなど多彩な催しが予定されている。関係者はそれぞれ趣向を凝らした内容で、感染防止とにぎわい創出の両立を図る。
昨年に続き開催されるイベントの一つが、大船渡市末崎町の碁石海岸レストハウス前駐車場などを会場とする大船渡碁石海岸観光まつり。5月3日(火・祝)から2日間、大船渡高校吹奏楽部や大船渡東高校太鼓部、長安寺太鼓の披露、立命館大学などによるステージイベントが組まれるほか、グルメ販売コーナーも用意。今回も来場時にはマスク着用に加え、受付用紙に連絡先などの記入を求める。
陸前高田市での三陸花火大会は、昨年5月に計画していたが新型ウイルスの影響で見送られたため、2年越しの実現となる。開催時間は29日正午~午後9時。高田松原運動公園内に有料の観覧席を設け、日中は園内で三陸の食を堪能できるイベントなどを開催し、午後7時~8時30分に尺玉150発以上を含む1万5000発超の花火を打ち上げる。
住田町では、昨年は規模を縮小して開催した滝観洞での「滝に鯉(恋)まつり」が、例年通りの規模で行われる予定。5月3日は滝観洞名物「滝流し蕎麦」の大食い大会、4日(水・祝)は五葉山火縄銃鉄砲隊の演武を企画しており、5日(木・祝)は小学生以下の入洞が無料となる。期間中は、子どもたちに人気の渓流釣り体験やイワナの塩焼き提供も予定している。
商業施設のうち、平成29年の開業から5周年を迎える大船渡市のキャッセン大船渡エリアでは、店舗ごとに企画を準備。期間中は、防災観光アドベンチャーゲームの体験会や、たき火イベントなどが行われる。
今月27日に開業5周年を迎えた陸前高田市のアバッセたかたは、5月5日までGWセールを実施。期間中は、ボウリングゲーム、ストラックアウト、ミニ縁日を行う。広田町の黒崎仙峡温泉は、同日までGW感謝祭と銘打ち、食堂セールや屋外での飲食提供、小学生への入浴券プレゼントなどで歓迎する。
期間中は小中高生のスポーツ大会も各地で開催。3月までは対外試合の制限が続いていただけに、秋~冬にかけての努力の成果を示す熱戦が期待される。
本年度は祝日を中心に多彩な催しが続く一方、コロナ禍前の状況に比べれば、まだ戻りきっていない状況。盛町・天照御祖神社の式年大祭は当初、5月1日(日)に予定していたが、今月17日に神事のみ執り行った。
例年『こどもの日』の5日に大船渡市立根町の県立福祉の里センターで開かれる「鯉のぼり子どものつどい」は、3年連続の中止が決まった。ただし、鯉のぼりの掲揚などは行い、カブトムシの幼虫プレゼントなども予定している。