住田の〝今〟を網羅 自然や食、施設など紹介 町が観光ガイドブック一新

▲ リニューアルした住田町の観光ガイドブック

 住田町はこのほど、観光ガイドブックをリニューアルした。町内の主要観光地やグルメ情報、史跡名所を網羅した、住田の〝今〟を知ることができる総合観光ガイドブックとなっており、町内外の観光施設等で配布している。町では観光誘客をはじめ、交流人口増加や地域活性化につなげようと、活用を図っていくことにしている。(清水辰彦)

 

 新たな観光ガイドブックは、住田町の魅力を広く県内外に発信しようと作成。令和3年度事業として、町観光協会の協力・監修のもとで編集を進め、計1万部を発行した。
 旧ガイドブックは平成20年度に発行した縦長のリーフレットタイプで、英語表記を加えるなどマイナーチェンジしながら使用してきたが、町内にも新たな施設・店舗が整備されるなど環境も変化していることから、リニューアルを図った。
 新たなガイドブックはB5判フルカラーで12㌻。表紙には種山ヶ原森林公園の眺めや滝観洞、町花・アツモリソウ、住民交流拠点施設・まち家世田米駅の写真を使った。
 表紙をめくったページでは、四季折々の住田の自然を紹介。4月下旬から5月上旬にかけて咲く種山ヶ原のカタクリや、6月上旬に見ごろを迎える上有住のナデシコ畑、11月中旬ごろにイチョウ並木が形成される浄福寺(世田米)の参道、神秘的な鍾乳洞が魅力の滝観洞など、住田の誇る自然を掲載している。
 また、「まちなか とっておきスポット」として、世田米中心部の情報も。気仙川沿いに連なる蔵並み、明治30年代後半の伝統的なまち家と土蔵群を保存改修した住民交流拠点施設、古民家を改修した衣料品のセレクトショップ、随所にみられる気仙大工の技など、見どころ満載のページとなっている。
 このほか、「まんぷくすみたグルメ」のページでは、「ありすポーク」や「鶏ハラミ」、菓子類などの名物・特産品と、その提供店舗を紹介。
 後半部分の町内全域マップには世田米の栗木鉄山跡や下有住の松日橋、各種の文化財に加え、宿泊施設の情報も掲載。裏表紙には年間のイベント情報も載せた。
 観光ガイドブックは、町役場やまち家世田米駅、道の駅種山ヶ原ぽらん、イーガストすみた、陸前高田市では道の駅高田松原で配布中。東京都中央区銀座にある岩手県アンテナショップ「いわて銀河プラザ」でも扱っている。
 町農政課では「まち家世田米駅を中心とする世田米の街並み、住田のおいしい豚肉や鶏肉を使った新しいグルメなど、『今の住田町』を紹介する内容となった。住田を知っている人も、初め